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乳がん治療後の血管痛とリンパ浮腫について

昨年12月の術後2年検診で特に問題がなかったことでだいぶ安心しているのだけど、それですっかり忘れていたことが2つあったので、書いておきたい。

血管痛

私はEC療法とアブラキサンという2つの抗がん剤の治療を受けたのだけれど、毎回点滴で入れていたので、腕の血管が硬化してしまい、腕にストローが入っているみたいになっていた。少しこちらにも書いている。

常に痛いわけじゃないけれど、右手首を曲げたり伸ばしたりするとピキッという感じで痛くなっていた。当時、看護師さんに「治療が終わったらこれは治るんでしょうか?」と尋ねたら、「血管はあんまり新陳代謝しないので治らないんです~」みたいなことを言われたので、ずっと一生この固い血管なのかなあと思っていた。

だが最近、そのストローのような血管のことをすっかり忘れていることに気づいた。あれ、いつの間にか何の違和感もなく、右手首が自由に動かせている!いつからなのかも思い出せないくらい、元通りになっている。

治るんじゃん!よかったじゃん!と、ちょっと棚から牡丹餅的なうれしさがあった。

リンパ浮腫

手術の際に脇の下のリンパ節22個も取っているので、かなり気をつけないとリンパ浮腫になってしまうなあと思っていた。一度なってしまうと完治は難しいそうだ。

以前、肘を骨折してギブスで固定していたとき、手がむくんでしまい眠れないほど痛かった経験があるので、できればリンパ浮腫には絶対にかかりたくない。

だが、のど元過ぎればなんとやらで、当初は意識して過ごしていたのに、最近は体の左側を下にして寝たり、猫たちを左腕で腕枕して寝たりの毎日。大丈夫だろうかとふと心配になった。

リンパ浮腫の発症は個人差が大きく、術後すぐの人もいれば、10年経ってから発症する人もいるとのこと。だとしたら、やっぱり日々の生活で気をつけないといけない。たまに思い出したように、手術でとっていない右側の脇の下に向けてリンパマッサージをすることもあるが、それもよく忘れる。

がんという比較的大きな病気を経験したら、自分の身体に対しての意識は完全に変わると思っていた。

だが、いざ治療が終わってしまうと、意外なほど元通りというか、気にしていないときの自分に戻ってしまっている。それが、よいことなのか悪いことなのか。。。

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大前みどり
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