リーディングマラソン#11
午前中は、読んで語るを繰り返すリーディングマラソン。11回目。
直前まで何を読むか考えていなくて、当日その場で選びながら3冊の本を読みました。
『世界の適切な保存』は永井玲衣さんの新刊。
一気に読むのがもったいなくて、ちびちびと呼んでいます。
前作の『水中の哲学者たち』より、より詩的・文学的な要素が強い印象ですが、永井さん独特の視点が炸裂していて、見る人が見ると世界はこんなにも繊細で驚きに満ちているんだなあと思います。
『誤謬論入門』は哲学対話仲間のとみたさんがお勧めしてくれた本で、今やっているいろいろな取り組みにとても役立ちそうなことが次から次へと出てきて楽しいです。リーディングマラソンのときにも話したのですが、私はどうして学生の頃にこういうのに出会っていなかったのだろう。もし出会っていたらもう少し人生が変わっていたかもと思いました。
自分が高校生のときに哲学対話があったとしたら、たぶん水を得た魚のようにイキイキと参加していたんじゃないかなと思います。
『デフ・ヴォイス』は、NHKでもドラマ化された小説ですが、先日、「ミニ熟議 体験ワークショップ ~デフと聴者の人が共に助け合い、 共創が生まれる職場環境を作るには?~」に参加した際に、デフの方のプレゼンや対話を経て、自分があまりにもいろいろなことを知らな過ぎてショックだったので少しでも知るきっかけにと思って手を伸ばしました。
短時間なのでいずれも入り口をちょっと入った程度ですが、他の方々と一緒に「読む」を過ごす時間はいつもと同様にとても豊かな時間でした。
今日はとても不思議なことに、それぞれの方の読む本や共有される内容がどこかで何かがつながっていて、続けて対話に入っていきたいなと思わされる時間でした。
それをふまえて次回以降、時間を延長して最後に対話の時間を設けることになりました。
これを書いている今、地元のお祭りの花火が上がり始めました。
ベランダから見えるかな?