ある程度の実績がある芸人はきっとビジネスの世界でも価値がある理由。
芸人は潰しの効かない商売なのか?
芸人は潰しの効かない商売だと言われています。
売れるまで下積みが10年は平気でかかるし、それで売れなければ、20歳から10年で辞めたとして30歳前後になります。
社会経験のない30歳は、この社会ではサラリーマンとしての市場価値は低く、就職しにくいと言えるでしょう。
現役の芸人は
「もし売れなければロクな人生が待っていない。」
と思い込んでいます。
本当にそうかな?
けれど僕はある程度のところまで行って辞めた芸人で、貧乏になっている芸人を見た事がありません。
引退した芸人に会うと,経営者や、フリーランスでやっていたり、サラリーマンでもそこそこの地位に就いている人が多いです。
芸人の強み
なぜ引退した芸人は成功するパターンが多いのか分析してみました。
・ コミュニケーション能力がある。
喋る事を生業にしてきたので、コミュニケーション能力があります。普通の方の何倍もの人と会い、どんな人物かデータを取りながら場に応じてコミュニケーションの取り方を変えます。(劇場を見に来たお客さんと会うとう意味では、一日に1000人以上と会ったりする。)
さらに大勢の前で話す事にも慣れているのでプレゼンも得意。
・リスクを取った大胆な行動を取れる。
芸人になるというリスクのある選択ができたのだから、ビジネスマンとしてもリスクをとって大胆に行動する事ができます。
リスクがある選択肢というのは必然的にみんな選びたがらないので、少数派の選択肢になります。
少数派の選択肢は競合が少なくなるので勝ちやすい。
・忍耐力があるし、目上の方を立てれる。
貧乏な生活にも耐えてきているので苦境に立たされても動じません。さらに芸人は体育会系で、厳しい上下関係にも耐えてきています。
先輩が食べ物に手をつけるまで手をつけないし、グラスが空いたら真っ先にドリンクを聞くし、エレベーターは先輩が出るまで手で入口を開けておくし、座る位置にも気を使う。厳しい上下関係の中で自然と目上の方を立てる事ができます。
僕は末っ子タイプなのであんまり気が利かないけどw
・好きな事しかできないが、好きな事に対するモチベーションがすごい。
嫌な事は徹底的にやりませんが、好きな事には並々ならぬモチベーションを発揮します。モチベーションコントロールさえすればすごく働きます。
・芸事には教科書がないので、分析力があり、トライアンドエラーを繰り返す癖ができている。
養成所に入っても「勝手にコンビ組んでネタ考えてきて!」
と言われるだけで何も教えてくれません。
よく芸を盗めと言われますが、本当に芸人は何も教えてもらえず、先輩のネタを何百回とみて、その中から方程式を抽出します。そして仮説を立て、舞台でネタをする事によって検証し、分析し、改善しというPDCA が自然と染み付いています。
この何もないところから方程式を分析する能力と、PDCAさえできればある程度なんでもできるような気がします。
・めちゃくちゃアルバイトしてきている。
かなりの時間多種多様なアルバイトしてきています。いろんな職務経験があり、何をさせられてもある程度対応できるようになります。
・人を喜ばす事が好き。
目の前のお客さんを笑わす事に快感を覚える人種です。それがビジネスに変わっても顧客を喜ばせる事に徹底的に工夫します。
まとめ
経営者は元芸人を雇いまくりましょうw
彼らはいずれ独立すると思いますが、それまで確実に実績を出すはずですw
なんとかなるよ。
現役の芸人のほとんどは
「もし売れなければロクな人生が待っていない。」
と本気で思い込んでいます。そう思い込んだ芸人は、売れる事よりも、芸人生命を延命しようとする事に力を注ぎ、どんどんどんどん大胆な行動に出れなくなります。
また芸人として居心地が悪くならないように、他の芸人と似たような行動ばかり選択するようになります。
僕自身そうでした。辞める前はこじんまりとしか行動できなかった。
けれど売れる為には(他と差別化を図り、商品価値を高めるには)他の芸人がしない、芸人生命を脅かすかもしれない大胆な行動を取らなければなりません。
だから現役の芸人に会った時に僕は
「どうせ就職でも、起業でも絶対できるから、よしもとからクビにされるくらいむちゃくちゃした方がいいよ。」
と伝えます。
だって僕がなんとか生きてるからw
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