有限の美に抗いたい
この記事をサムネイルを作成するために月光人魚の手鏡を箱から出していたとき、ある表記が目に入った。
私の鏡は予約にて購入したもので箱の表記は中国語だ。
……5年って何?直前の文字は保存?保管?なんだかそのような意味に思える。というわけでグーグルレンズを用いて翻訳してみた。
保存期間????
この手鏡は5年後に劣化が始まるんですか!?
なんだか嫌な予感がしたので過去のシリーズの手鏡の箱も参照してみた。
チョコレート(中国語)、ストロベリーロココ(日本語、中国語)、クリスタルユニコーン(中国語)、ユニコーン(中国語)を所持している。
ラブベアとサーカスとチェリーラブと6周年記念は所持していないので、もし現在も箱を残している方がいたらぜひとも情報提供していただきたい。
上記のシリーズの中で、チョコレートシリーズの鏡には使用期限の記載があった。他はなし。
チョコレート、お前もか。お前も5年の命か。
こちらについても、もし日本語表記の箱をお持ちの方がいたらぜひ情報提供していただきたい。
チョコレート以降のシリーズで表記が始まったと考えるのが妥当なのかも知れないが、5年後に劣化が始まるのであれば温度や光の管理を厳密に行い、保全に務めるしかない。
本当に5年間試験したのか?5年前はブランド始動馬もない頃だと思うが。材質の一般的な寿命が5年なのか?また全部調べる?
とりあえず、ロココ、チョコ、人魚の3種類の手鏡の材質を比較した。
ロココとチョコで材質に差はない。では、ロココも5年寿命と考えるべきなのだろうか?
ちなみにABSとはアクリロニトリル・ブタジエン・スチレンの3種類のモノマーからなる熱可塑性樹脂の略称である。高温には弱いが耐衝撃性に優れるという特徴がある。多くの家電に使用されていると聞くと、耐用年数5年はなんとなく頷ける。家電の場合は外見より中身のほうが重要となるが。
直射日光の当たる車の中に放置でもしない限りは劣化しないと考えてよいだろうか?
月光人魚のみに含まれるPETGとはポリエチレンテレフタレート 1,4シクロヘキサンジメタノールの略だ。PET素材(ペットボトルのペットのこと)の強化版だ。透明感がありかつ厚みのある製品を作ることが可能な素材で、耐熱性はABSより高い。夏の商品だから従来品よりも耐熱性重視なのか、デザインが歴代で一番クリアだからか。おそらく後者の理由で採用されたと推測される。
PETGでデザイン性を向上させ、さらにABSを添加することで強度を担保しているのだろう。
なおPETGは紫外線で劣化しやすいとのことで、こちらも直射日光の当たる場所で保存は厳禁である。
各素材の寿命については用途や保存環境によって異なるため正確な数値はわからなかったが、注意事項の1番上に書いてあるように、高温多湿を避けた使用方法が望ましい。もっとでかい字で書け。
実用派の人も鑑賞(コレクション)派の人も大切に所有することを呼びかけたい。失われていい美などない。フォーエバーカワイイ。
ちなみに成分表記がしっかりしていることで私の信頼を獲得している海外公式の商品ページにも貯蔵寿命に関する記載はなかった。日本公式は言わずもがな。
……あれ?
ノベルティとして配られてた水色の鏡がしれっと商品の仲間入りしてない?
いつからだ!?全くチェックしていなかった。
まさか公式を覗いて更に混乱することになるとは思わなかった。
形あるものはいつか壊れる定めでも、日本のファンをもっと大切にしてね、公式。