会心のトレード②
MTF分析と上位足のラインを根拠にした執行足転換初動での取引
この形には思い入れがあります。なぜなら、ベースとなったぷーさん式の型をベースに自分独自のタイミングで入るようになった定番の形だからです。
この形はぷーさん式ロジック合致前ですが、なぜ入れるようになったのかを説明します。それは大きく①根拠重合による強固なラインがある②もう下がらないと判断するに足る証拠がある③上位足(4時間足)のエリオット波動を味方につけた、の3点からロング優勢と判断できたからです。
①の根拠重合による強固なラインですが、私が重視している考え方に、「抵抗帯」があります。一本のラインではなく、複数のラインが近接することで、そこに強固な抵抗帯が形成され、ちょっとやそっとでは突破できないであろうと判断できるゾーンです。抵抗帯形成が監視するに足る最低条件といっても過言ではないということができます。
②もう下がらないと判断するに足る証拠、ですが、それはこの局面で3つあります。1時間足ではWボトムを形成していて、その右肩で15分足Wボトムが形成されています(フラクタル構造)。即ち、執行足である15分足から見た上位足の1時間足で下降の否定となるチャートパターンが形成されている中での15分足Wボトムと、二重に下降が否定されていて強力な反転サインであるとみて取ることができます。続いて、下落が止まっている位置を見ると、徐々に切り上がっていて、下降の勢いが衰えてきている点、そして最後に、15分足Wボトム形成→ネック抜けのあとのリトレースで、長い下ヒゲを付けて反発し、しかも連続で下ヒゲが出現している点。このヒゲによって、ショート勢の「あきらめ」による決済が始まると予測できました。
③上位足のエリオット波動を見ると、4時間足下降トレンド末期にあたり、調整4波の形成中でした。従って、短期的には上昇の動意がある事が推察されます。しかも、ちょうど上部に次の節目となる強力な抵抗帯がある事から、値動きの性質上、そこまで引力が働き、上昇する可能性があると判断。それに加え、ドル円、ポンドドルの値動きも並行してみていたため、総合的に上昇の可能性が高いと判断することができました。
これらの判断基準から、分割エントリーでロングし、無事勝利しました。もちろん、相場に絶対はありませんから、このような条件下でも負けることはあります。しかし、下がらないから上がる、の典型例であるので、短期ロングで勝ちやすい形であり、納得感あるトレードができました。