付き合う人を選ぶと、人生は大きく変わる
今日は、前回の記事を書いていて、書きたいと思ったことを書きます。
前回の記事は、こちら:彼氏の転勤!あなたがすべきことは?
周囲の当たり前が、自分の当たり前になる
前回の記事で、私に相談を持ちかけて来てくれたA子のことを書きました。
そこでは触れなかったのですが、「私は看護師だから、彼氏が病院経営をやるなら、自分も看護師として一緒にやる」ということを、さも当たり前のようにA子が語っていたのを聞きました。
皆さんなら、それを聞いてどう思いますか?
私は、その発言が少し気になりました。
彼氏が医者だからと言って、A子が看護師を必ずしも「やらなくてはならない」ということは、ないと思うのです。
もちろん、やりたいと心から思っているなら話は別ですが、
前は「看護師以外の仕事もやってみたい」と言っていたのも知っているので、頑なに看護師として彼と一緒に働くことこだわる必要はないのでは?と感じました。
よくよく話を聞いてみると、「私のまわりの開業医さんは、だいたい夫婦で病院経営しているから」という話が出て来ました。
なるほど、それならわかる!と私も合点がいきました。
周囲に夫婦で病院経営している人が多いと、「それが当たり前なんだ」というのが脳にインプットされているので、知らず知らずのうちに、自分の将来像もそれに近づけてしまうのもよくわかります。
ここでお伝えしたいのは、それが良い、悪いという話ではありません。
人は、知らず知らずのうちに、周囲からの影響を強く受けるものです。そして、その結果、周囲の当たり前が、自分の当たり前になるということです。
例えば、アラサー世代としては、周囲に結婚している友人が多くなければ、「この歳で結婚していないなんて、やばい」と焦るでしょうし、逆に周囲に独身を謳歌している友人が多いと、「独身なら、仕事もプライベートも思いっきり楽しむのが普通でしょ」という発想になりやすいと思います。
営業の仕事でも、同じことが言える
このことは、仕事の基準、やり方の「当たり前」にも通ずるところがあるのではないでしょうか。
私は営業の仕事をしていますが、仮に「毎月、目標未達が当たり前」というサボりまくりの先輩に囲まれていたら、
「私も毎月目標未達でもいいかな」と思ってしまうと思います。
幸い、私の上司はとても素晴らしい方で、その仕事の基準も凄まじいものがあります。
彼に同行営業を頼むと、どんなに難しい案件でも、あっという間に話がまとめられて、意図していた通りの着地になります。
「契約を獲得するためには、顧客になんとしても譲歩してもらわなければならない」
「会社の売上目標を達成するためには、この契約をどうしても結ぶ必要がある」
上記のような、言わばギリギリの局面であっても、
まるで相手に魔法をかけたのかな?と思うくらい、上司は相手が自らそう決断できるように話を進めていくことができるのです。
そんな上司や、上司に鍛えられた先輩方に囲まれて仕事をしていると、
私にも
「商談は成功させるのが当たり前」
という前提が知らず知らずのうちに出来上がっていました。
この鍛え抜かれた私の営業力、交渉力は、
仮に別の会社に転職することになったとしても、十分通用するはずだ、とも思っています。
そんな仕事の基準を教えてくれた今の職場には、大変感謝しています!
バスケ部コーチの教え
「周囲の当たり前が、自分の当たり前になる」
ということは、
私が高校時代に打ち込んだ、バスケ部の活動を通しても説明できるなと思ったので、させてください(笑)。
私のバスケ部時代のコーチは、バスケ会でも有名な、元大学リーグで大活躍していた選手でした。
その指導法も目をみはるものがあり、当時の私は毎日きつい練習に耐えることで精一杯でしたが、今なら振り返るだけでも、そこから学ぶものがたくさんあります。
一つ、例にあげたいのが、
練習中のチーム分けについてです。
当時、20名ほどの部員がいる中で、よくある野球部のように1軍、2軍というプレーヤーとしてのレベル分けはなかったのですが、ここぞという勝負の試合には、必ずスタメンに選ばれるメンバーが6-8人ほどいました。
バスケは5対5で行うスポーツで、5人の中でも違うポジションを担うメンバーがチームプレーで力を合わせて、得点をあげていきます。
当然、同じポジションのメンバーが5人で試合に出ても意味がないので、
同じポジション同士で、1-2枠という限られたスタメン枠を狙って争うことになります。
学年を重ねるごとに積み重なる経験値と、バスケのセンス、能力によって同じポジションのメンバー同士でも「この人が一番スタメンに近い」という暗黙の認識があったのですが、コーチはこの認識を覆すような練習をよくやらせてくれました。
それは、5人ずつのチームに分けて練習を進める際、
特に見込みのある新入生や頑張っているメンバー1人を、
他の4人は全員スタメン同然のメンバーのみで構成したチームに入れて練習を進める、というものです。
私も実際にこの練習を受けたときは嫌で仕方なかったのですが、
自分よりも遥かに上手いメンバーのみに囲まれて練習をすると、それがパス練のような基礎練であっても、試合に近い実践編のような練習であっても、自分と彼らの違いに痛いほど気付くことが出来るのです。
「そこでシュートを打ったら、決めるのが当たり前でしょ」
「その相手の動きは予測して当たり前で、先に止めておかないと」
など、レベルの高い者同士が当たり前に阿吽の呼吸でやってのけるプレーを当然のように要求されることになるので、自分の実力と真っ正面から向き合います。
負けず嫌いの部員であれば、「このレベルまで行って見返してやる!」と士気があがり、練習中の集中力が増すことでしょう。
私もこの練習法により、「スタメンの基準はこれか!」と肌で感じ取り、
練習への取り組み方や、自分より上手いメンバーからプレーを盗むぞ!という意識が圧倒的に変わりました。
どんな人に囲まれているかで、人生が変わる
さて、ここまで友人関係、仕事関係、スポーツの場面でさえも、
周囲のレベルに合わせて、自分の当たり前が変わるという話をしてきました。
皆さんは、どんな当たり前を持って生きていますか?
つまりは、どんな当たり前を大事にしている人たちに、日々囲まれているでしょうか?
もし、あなたが「こうはなりたくない」という人たちに囲まれているとしたら、危険信号かもしれません。
なぜなら、そのままでは、いずれはあなたもその人たちの影響を受けて、その人たちと同じようになってしまうと思うからです。
自分の当たり前を変えるのは難しいですが、「どの当たり前を自分のものにしたいのか」という観点から、付き合う人や職場を自分で選ぶという感覚が大切だと思います。
私も、もともとは、人一倍気を遣う性格で、
出会った人、日々接している人の全てに好かれなければ、と思って過ごしていました。
しかし、能力開発の研修(何度も過去記事で取り上げている、ASKアカデミー・ジャパンの研修)を通して、「人生をどの基準で生きるのか」を決めた瞬間から、「自分とは違う基準で生きている人と無理に付き合わなくてもいいや」と割り切れるようになり、付き合う人を自ら選ぶようになりました。
人生は、付き合う人によって大きく変わります。
「どんな人に囲まれて日々過ごしたいか」を大切に、自分で決めることをこれからも大切にしていきたいと思います!
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