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砂時計の恋 〜 Christmas on the surfboard
砂時計の恋 〜 Christmas on the surfboard
「あの時から
砂時計は動いてる」
海の家も開いてない
人気のないあの海岸
遠浅で波も穏やかで
いつもなら歓声溢れてる
一人占めできるはずと
車を飛ばした夏の日
白い砂浜は誰もいない
筈だったけど人影が
※
初心者だろうか
ひとりでなんども
緩い波に乗ろうとしてる
へっぴり腰で立って
直ぐにまた波の中
水着になり泳ぐはずの
予定変えて座る砂浜
どう見ても波は穏やかで
いい加減乗れても良い頃
一人だけのギャラリーは
周り気にせずに大笑い
広い砂浜はだれも来ない
海と浜には二人だけ
※
聞こえていたのか
ボードを抱えて
こちらの方来ようとしてる
ちょっぴり後悔した
彼は険しい顔してる
近づくほどイケメンだと
遠目にさえ気づいた私
ヤアと言い彼は並ぶ様に
腰降ろし悪びれること無く
ほんと下手なサーファー
辺り気にせず大笑い
広い砂浜に響き渡った
海と浜には二人だけ
※
初対面だけれど
不思議と惹かれた
楽な時が過ぎてゆくほど
打ち解け気が付けば
浜辺は夕闇に
※※
彼は握手しながらいった
冬になっても覚えてたら
クリスマスに此処で逢おう
微笑みながら二人は別れた
※
3か月経ったけど
不思議と惹かれてる
気が付けば車飛ばしてる
砂浜に見えてる
ボードと人影。。。。