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夕焼け1605

夕焼けの
エレベーターホール
窓を背に
君は立っていた
 
表情はまるで
わからなかったけど
退屈そうに
待ってるみたい


チラッと
こちらに
視線が向いたので
柄にもなく
手を振ってみたよ
 
夕陽挿す
エレベーターホール
少し離れて
僕は立っていた
 
思い返して
後悔し始めてた
うれしげに
手を振ったことを
 

チラッと
白い歯が
見えたと思ったら
照れくさそうに
手を振ってくれた
 
チャイムが鳴って
彼女の姿は
吸い込まれるように
消えた
 
なにか
あたたかいような
空気をあたりに
残しながら

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