時を掛けるベンチ
「時を掛けるベンチ」
※
二つ並んだ空のベンチ
どれくらい長い時間を
眺めてきたのでしょう
あの頃は知らなかった
過ぎていくその瞬間が
どんなにか素敵な事か
もうすぐ雨降りそうな
曇り空見上げても
それさえが美しく見えた
※
二つ並んだ空のベンチ
どれくらい長い時間を
過ごしたことでしょう
ああ!どこか行きたいね
格別そんな気もないのに
口癖のように君は言った
まったりとすぎて行く時
これが永遠に続いたらと
密かに願ってたわたし
※
二つ並んだ空のベンチ
クローバーに囲まれてる
座る人の影はない
二つ並んだ空のベンチ
どれくらい長い時間を
過ごしたことでしょう