見出し画像

格闘技とラーメン

キックボクシングへの熱意

私は、90年代後半~00年代初頭のキックボクシングヲタクです。故·野口修氏が考案し、いわゆる「打倒ムエタイ」を進めてきたキックボクシングを信仰しています。
キックボクシングは、正確にはムエタイとのルールの違いがありますが、3分5Rにおいてヒジや首相撲の攻撃が認められて、首相撲からコカしたり、ヒザ、ヒジなどの多彩な技に繋がるという部分は相違ありません。
ムエタイの模倣ではと懐疑的な感情を抱く方もいるかも知れません。確かに、ムエタイの技術を学ぶために渡タイする選手も少なくありませんでした。ただし、キックボクシングは共通のルールのもとに、多数の団体があり、団体の垣根を越えた交流も盛んに行われており、キックボクシングという格闘技の知名度や技術の底上げをしてきたように感じます。また、プロモーター、スタッフ、加盟ジムや選手といったキックボクシングに携わる方々が苦労を重ね、様々な活動を通じてキックボクシングの発展に尽力されてきた点も感じてきました。
そんなキックボクシングに魅了されて30年が経とうとしていますが、90年代からは、K-1やPRIDE、修斗といった格闘技全体が盛り上がっていた時代でもあり、大晦日の大規模なイベントをはじめとして、地上波でも放送されていました。当然、私も一格闘技ファンとして、これらを観て興奮したものです。

MMAの世界を知る

時を経て平成から令和と時代も進み、私のキックボクシング熱に変わりはないどころか、「不惑」を超えて改めて基礎からやりたいと、全日本キックやJ-netのトップランカーとして活躍された会長にお世話になって6年が経ち、その熱は高まるばかりです。格闘技は、立ち技ではK-1やRISE、MMAではRIZINが高い人気を誇っており、動画配信サイトにより中継されています。
ただし、特にMMAの世界では、選手はそこそこ知ってはいるものの人気選手以外は決して明るいとはいえず、残念ながらルールはよくわかりません。リングや金網で、ファイターやグラップラーが、それぞれ何ができて、どこが有利なのかは全くわからないのです。
こうしてキックボクシング以外は、にわかファンである私ですが、MMAの世界で、唯一応援している選手がいます。
令和の修斗伝承者である斎藤裕選手です。

格闘家とラーメン店主

斎藤選手の魅力は、以前、noteに書き記したとおりであり、繰り返しになりますが、知り合いでも何でもない単なる一ファンではあるものの、格闘技の枠を超えて、実直で高い人間性を持つ人柄は、発せられるコメントや振る舞いから想像に難くありません。
その斎藤選手が「麺ZIN さいとう」というラーメン店を出店しました。
私の古くからの友人の元同僚であり、同じく古くからの他の友人が住む町内会に出店ということに、いささか嫉妬心を覚えますが、それはさておき、よくある名義貸しという事ではなく、自らがラーメンを探究し、技術を身に付けて、店頭に立っている様です。
この先、選手としての活動がどうなるのかはわかりませんが、ラーメン店を出すというチャレンジをし、恐らく幾つもの壁があり、紆余曲折がありながら、それを実現するという事は率直に凄いことです。
有名選手であるが故に、否定的な見方をする人も少なからずいるとは思いますが、店名や看板のデザインに格闘家のスピリットを感じますし、格闘技に対するリスペクトを忘れていないのだと感じました。

現在はプレオープン期間とのことで、話題性も相まって極めて慌ただしい期間だと思うので、時期をずらして行ってみようかな。

いいなと思ったら応援しよう!