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社会貢献する人への感謝の念

2024年10月9日 新聞投稿記事

本紙連載「生き抜く」で、映画「PERFECTDAYS」のモデルを取り上げた回を読み、東京の清掃員江田雄司さんのことを初めて知った。主演の役所広司さんは、映画で忠実に体現していたと思う。

毎日、トイレ清掃というルーティーンを繰り返す。現場取材した映画製作関係者の印象として「誰も見ていない中、毎日ここまでのクオリティーで仕事をしているのか。次第に修行僧のように思えてきた」とあった。

私は、見えない所で社会に貢献する人を意識し、感謝の念を持つように心がけたいと改めて思った。
映画の主人公はフィルムカメラを持ち歩き、木漏れ日を撮影していたのが印象的だった。

木々の間から時折日差しが漏れるように、幸せやうれしいことは人生の木漏れ日のようなものかもしれない。

気遣いの言葉をかけてくれる人もいるという江田さんの人生と重なった。当たり前の日常が幸せであり、キャッチコピーの「こんなふうに生きていけたなら」と思わせてくれる映画だった。




ベンダースは言った。
「トイレではどんなに成功した人も、そうでない人も、人種も文化も価値観も関係なく、みんな平等になる。小さな聖域のように感じる」 愛媛新聞引用

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