フラワーコンペティション(AFAA)に参加してきましたvol.3 〜デザインをつくりあげるまで〜
こんにちは。ブリスベンフローリストのYukinaです🌸
今年、7月にサンシャインコースト開催されたフラワーコンペティションについてのお話。
前回の記事では、コンペティションでのエントリーに関することを書きました。
今回は、コンペティション当日を迎えるまでの準備についてをこちらにまとめてみようと思います。
素敵なデザインをかきあつめたい
今回エントリーしたクラスは、主催者側が用意したフレームに吊り下げることが必要でした。
今回のコンペティションの大きなテーマは「自然」、クラスのタイトルが「Cocooned」。このテーマやタイトルから逸れないようにデザインを考えることも重要。
どんなデザインにしようかな…..
と考えながら日々歩いていると思わぬところに発見があります。
家具屋さんに照明がとっても素敵なものが置かれていたり、フラッと立ち寄ったお店で素敵なデザインに出会ったり…。
形が良いなと思うもの、素材が素敵だなと思ったら写真を撮ってフォルダに保存し、参考資料をまとめていきます。
面白いもので、気になるようになると一気に視野が広がり、たくさんのデザインが目に飛び込んできました😳
デザイン試作作りはトライアンドエラー
資料をまとめていくうちに段々と「こんな感じどうかな?」とまとまります。
普段、気づいたことはスマホのメモに箇条書き。そして小さなノートを持ち歩いているので、何かのデザインが頭に浮かんだらすぐにノートにデザインを描きます。
私は絵を描くことが本当に苦手なのですが😓自分の頭を整理するためにこんなイメージというざっくりした絵を何回も何回も描いてます。
あとで見返して、自分でも「なんでこんなの思いついたのかな?変だな。」と笑ってしまうこともあるのですが、誰にも見せることはないので面白い記録になってます(笑)
大体のイメージが固まったら、どんな資材を使ってそのイメージを作り上げたいかを考えて、試作をつくります。
この試作作りからが本当に大変。(わたしだけでしょうか?🫣)
自分が満足いく何かを作り上げることってこんなに大変なんだ!と何回も心が折れそうになります←自分でやるって決めたのに….
この段階からトライアンドエラーの繰り返し。
この一つ目に作ったベースは、見た目が好きでは無かったのでお蔵入り。
ベースを作ると同時にどこにお花を配置するのか?お花のチューブをどこに取り付けるのか?(カットしたお花の茎がお水を吸えるようにしないといけないので試験管🧪のようなものを使用)を考えながら再度練り直し。
作りあげたいものがみえてきた!
通勤時間の電車の中、仕事から帰宅してからの時間、休日の時間をフル活用してデザインを考え直したり、作り直したりで途中少しイヤイヤ期の到来。息子たちや夫がやさぐれた半分抜け殻の私を外に連れ出してくれなければ、乗り越えられなかったと思う。家族は一番のサポーター。
リフレッシュしたら、一気にアイディアかがでてくるのも不思議。
おやおや?こんな感じどうなの?なんとなく自分の心がウキウキする。
こんな時は一気に手を動かしたい!
作業しているとかなり周りを汚すので、いつも外で作業しています。前回の形をつくるためにつかったワイヤーとは異なるものを使用し、スプレーで自然なテラコッタカラーにしたワイヤーをベースにすることにしました。
オーストラリアの物干しまでもを使用して、デザインをつくっているのを知っているのは家族とここでnoteを読んでくださっている方のみ!でもさすがに電気をつけて外で夜まで作業はできないので、自宅内のクローゼットへ移動(笑)
バンクシアの葉をつかって形をつくろうと思ったけれど、これも葉の向きが少し納得がいかず、、。そして、バンクシアの葉の固定が不安定でしっかりとベースについてくれないので結局もう一度やり直すことにしました。でも何度やってもしっくりこない。大体の使いたい花材はもうきめているのであとはベースをコンペティションを迎えるまでに作っておきたかったのです。
(コンペティション当日に作品を完成させなければいけないのですが、ある程度の事前準備は許可されています)
え!もうコンペティション前日だよ!
そんな中、時間が風のように過ぎていく。ついにコンペティション前日となりました。コンペティション前日は、お仕事もお休みいただいて事前確認の日にしていました。
でも、前日になっても私の心はモヤモヤ。
「明日、どうしよう。このままの花材でもっとよくできるだろうか?」
もう不安しかない。
しかし、休日の習慣で私の1日が激変することに。休日は近所をコーヒーを片手に公園散歩するのですが、そこでなんと素敵なものに出会ってしまったのです!
この日は雨上がり。前日に少し強い雨が降っていました。道路も公園も前日の雨風で木の葉が落ちています。そんな中に一際目立って落ちていたのがペーパーバーク!まるで私を待っていたかのようにそこにいました!
ペーパーバークとは、ティッシュペーパーよりも薄い、紙のような樹皮。 上から押さえるとふわふわしていて、スポンジのような感覚で不思議な木の皮です。
これだ!!!これをつかいたい!
落ちているペーパーバークをかき集めて(足りるかわからなかったけれど)自宅へ帰り、デザインを作成し始めました。
スポンジのように軽く、柔らかい素材のため、ワイヤーが通りやすいという利点しかないペーパーバークの樹皮。本体のワイヤーに樹皮をあてて、さらにワイヤーで固定していきます。
雑貨屋さんで安いハンガーラックを購入して作業をすることにしました。最初からこうしていればよかったな、、。
全体をカバーしてしまう前に、切花の水をいれる試験管をワイヤーにとりつけなければ、、お花の位置を確認しながら、試験管をとりつけていきます。
次回はコンペティション当日のお話をしたいとおもいます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。Yukina🌸
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