マリアさまが天にあげられた日。
聖母の被昇天。
終戦記念日の今日(もう昨日か。。)は、カトリックでは毎年マリア様が天にあげられた特別な祝日です。
そんな今日、今年は東京カテドラルの野外にあるルルドのマリア様の前で行われるミサに与ることができました。
昨日も日曜日だったので、わたしにとっては(ほかの多くの人にとっても)、連日のミサ。でもやっぱり今日のミサは特別。毎回のミサでは、「聖書と典礼」というその日に読まれる聖書の箇所などが書かれた式次第みたいなのが渡されるのですが、その最後のページにあった、「イエスのカリタス修道女会」のシスターの寄稿文がとても印象的でした。
それは、アフリカの南スーダンで宣教に当たられているシスターがそこで話してもらったという一つのマリア様の奇跡のお話。
独立前、イスラム教とキリスト教か共存していて、勢力の強かったイスラム教徒側からの迫害がキリスト教徒側を苦しめていた南スーダン。大量虐殺の行われた2000年、そんな中でも南スーダンのシスターたちはイスラムの兵士たちと信仰についてお互いに語ることもあり、シスターたちは彼らにロザリオを見せ、マリア様がイエス・キリストの母であり、祈りを取り次ぎ、力強い助け手であることを彼らに話していたそう。そしてシスターたちはその厳しい現実の中でも信者たちにマリア様に祈りをささげることを勧め、ロザリオを首にかけさせていたそうです。
そんなある日、イスラムの兵士たちはこの村に毒ガスを撒くように言われます。しかし、ロザリオを首にかけ、懸命に祈っている彼らをどうしても殺すことができませんでした。そこで、密かに森の奥で毒ガスを撒き、シスターたち、そして村の人たちの全員が助かったのです。。
シスターの寄稿文は、こう締めくくられていました。
いまも世界各地で人間の幸せとはほど遠い出来事が起こっている中、マリア様に取り次ぎを願いましょう。誰もが幸せだと感じることのできる世界になりますように。。
ルルドでのミサは、わたしにとって、5年前に行った本物のフランスのルルド以来。マリア様は全世界、どこにでもいらっしゃいます。
考えたら被昇天の祝日は世界のカトリック国で何百年も前からあるのに、日本ではちょうど71年前、その日に戦争が終わったということが不思議。長崎の大浦天主堂や浦上天主堂で熱心な信者さんたちが祈りを捧げていたそのときにあのピカドンが落ち、たくさんの方々が亡くなったその直後。被曝マリアの像を思い出しました。。
🎶🎶アヴェ、アヴェ、アヴェマリア、アヴェ、アヴェ、アヴェマリア🎶🎶