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「御手の中で〜とある老司祭の生涯〜」

                 ‥23(最終回)

〈2011年3月の終わり、西日本のとある市で一人“孤独死”を遂げていた実在した老司祭の書き残した回顧録を基に、イメージを膨らませたフィクション。とうとう最終回です。→初回はこちら https://note.mu/floret/n/n231f553e922e 〉

実在した司祭とは、世界にまたがるカトリックの修道会の一つ、オブレート会の一員として、戦後まもない日本に来られ、その人生の大半を土佐の高知で、ごくごく普通の人々とともに過ごされた土佐義和=ザビエル・デルポート神父。この小説のすべてをデルちゃんこと土佐神父、そして、亡くなった土佐神父の部屋にあったフラマン語=ベルギーのフランダース地方で使われるオランダ語=で書かれた9冊の回顧録をすべて日本語に訳してくださった高知県立大学文化学部のJoel Joos准教授に捧げます。

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