「御手の中で」〜とある老司祭の生涯‥9
〈連載の9回目です。2011年3月の終わり、西日本のとある市で一人“孤独死”を遂げていた実在した老司祭が書き残していた回顧録を基に、イメージを膨らませたフィクションである小説。今回からは、司祭が実際に20年ほど勤めた、いわゆる“非行少年”たちの矯正施設での経験から、忘れられない少年の一人として回顧録にも書かれている人物とエピソードを組み込み、小説の鍵を握る一人として架空の人物を登場させています〉
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