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花屋修行日記①

こうして本店勤務が決まったボクは
晴れて初出勤を迎えました。

初日は姐さんから
みなさんへボクを紹介してくれましてね。

『ニーナくん。歳は30?29だっけ?
まぁみんな宜しく頼むよ!』って。

おいおいおいおい…
奥からやたら睨んでくるなー
出たぞ?あの眼光鋭いおっさん。

『ジャックニコルソン』似のそのおじさんは
名前が八郎。
8番目の子だったから八郎って言うらしい。
みんなから『はち君はち君』て呼ばれてる。

店長は外山さんていうメガネおじさん。
おばさんはメガネ掛けてる草山さん。
やたら背が大きく手足が長い谷さんもメガネ。

ひとり…その人たちより若めで
ボクと年代が近いヒト…高斎さん。

あ…高斎さんもメガネ男子だ。
眼鏡率…高い。。。

この人たち
みなさん社員さん。
他に…ヤンキーみたいな女の子と
他にもうひとりの女の子がバイトちゃんらしい。

『じゃ…ニーナくん?倉庫行こ』

高斎さん…通称『高ちゃん』さんと一緒に
倉庫なる所へ連れて行かれまして。

そこは本店から歩いて直ぐの
狭ーーい道を入ったトタンで出来てる倉庫。

目の前は……ピンサロ💕

そう…ここは川崎。
そんな街よ。。。

ちょっと歩けばキャバクラ。
ちょっと歩けばヘルス街。
ちょっと歩けばソープ街。

裏通りには組事務所。

浮浪者へ炊き出しするから
浮浪者もやたら多い街。

袋いっぱいの空き缶を
チャリに何袋も積んでフラフラ漕いでる…
そんな街 川崎。

すっごぃ…金髪のカツラで背が高くて
ピンクのスカート履いて
お子ちゃま用オモチャのベビーカーを押して
子供の人形載せて歩いてるオカマちゃんに会える…
そんな街 川崎。

『おもしれぇ〜〜』って
ワクワクしたコトを覚えてます。

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