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『姐さん』のいる花屋さんの面接の日。

もう…断られたくないので…
リーマン時代の1番のお気に入りのスーツを着て
ビシッと背筋伸ばして花丸生花店に行きました。

『ん?あの人が姐さんかな?』

姐さん…
めちゃくちゃ…想像してたよりも
お婆さんでした。

『ニーナくん…珍しい名前だね?
何で花屋で働きたいんだい?
ウチは男は大歓迎なんだよ!』

ミヤコ蝶々さんみたいなイメージの姐さん。
ニコニコ話すけど 目の奥は笑ってない。

リーマン時代のお客さんだった
材木屋さんの奥さんや社長のお母さんに通じる…
昔の苦労や厳しさを知ってる
『商人』の厳しい目をしてました。

姐さんには
面接してくれて嬉しかったコト
花屋で働きたいのは修行をしたいというコト
花屋のノウハウを知りたいというコト
ジブンで花屋をやりたいというコト
2年で辞めるというコト

何でもやります!がんばります!
こちらの花屋さんで頑張りたいんです!
をオーバーに伝えました。

『ウチは葬儀もやるし婚礼もやるし
ホテルにも駅前にもお店があんだよ。
ただお前さんは葬儀だな。
葬儀の仕事はキツいぞぉ?出来るかい?』

『出来ますし、やらさせて下さい!』
『色々勉強させてください‼︎』って伝えたら

姐さん…
『合格💯。あんたは本店だね。
いつから来れるの?』と。

おっしゃーーーー!
ようやく花屋さんで働けるぜー!
姐さん…ありがてぇ〜〜

こうしてようやく…
『花屋』で働くコトが決まりました。

そして…この時、ボクから
『時給は1000円でイイです』と伝えました。

『何でだい?お金は貰いたいだろ?』って
言われたんですけど

『何も出来ないジブンを拾ってくれたので
そんなには貰えません。
ボクが仕事を覚えて花丸さんに
貢献してるなって思えた時に、
時給上げてください!』って
ボク…カッコつけて言ったんです。
1000円は貰うクセに😆

そしたら姐さん
『お前さん…イイ心構えしてるねぇ〜!
益々気に入ったよ!分かった。その心意気
買ったよ!』って。

20数年前、素人のボクに提示した時給は
1200円でした。
凄くないですか?花屋で1200円。

たぶん…その当時の時給って750円〜850円とかの時代。
1000円だって相当高めでした。

花屋さんなのになんで?って思ったのと
それだけハードな仕事内容なんだろうな?って
思いました。

花丸生花店は
いわゆる老舗の昔ながらのお花屋さん。

『ウチは女子しか取らないから』って
つっけんどんに断られた…
忘れもしない駅前のお店。
あそこも系列店。
しかもあの店長…姐さんの息子なのかいっ!

ふむふむ…なるほどね。。。
色々リサーチしないとね。
駅前のホテルの下にある花屋さんも系列店なのか…。

こうしてようやく…ようやっと
ニーナの『花屋道』が始まりました♪

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