花屋として認められた
先日、Threadsに以下のことを投稿した。
こちらを投稿すると、たくさんの方に共感をしていただいた。
Threadsを初めてから、ここまでの反応はなかったので、嬉しさと驚きで変な気持ちだった。
この反応をきっかけに、改めておばあ様が来店されたその日のことを振り返ってみた。
するともうひとつ自分の中で、花屋を始めた当時のとある記憶が蘇ってきた。
その記憶を文字として残しておきたいと思い、今こうして急遽記事を書いている。
私が花屋を初めて2.3ヶ月ほど経った時だろうか、
その当時もご年配の女性の方が来店され接客をしていた。
「いらっしゃいませ」
ご来店されたご年配の女性の方に挨拶をした。
「⚪︎⚪︎の花はありますか」と尋ねられた。
私は冷蔵庫の前にご案内し、
「こちらにあります。」
と、そのお花を指差した。
するとご年配の女性の方に、
「それはカーネーションでしょう!」
(間違いなくちゃんと聞かれた花でした)
と怒り気味で言われた。
「いえ、カーネーションはこちらですよ」
と、間違えたのかな?と思いカーネーションを指差した。
すると、
「それは薔薇でしょう!」
とさらに怒りを露わにした。
そして続ける
「そんなこともわからないのか!男はあっちに行け!向こうの女性店員を呼べ!」と
私は怒鳴られたのだ。
そう、若い男性の店員が花のことを知ってるわけがない、といった思い込みからか、嫌がらせを受けたのだ。
私は何が起きたんだ?!
と驚きと悔しさで混乱する中、女性のスタッフと接客を変わった。
その後もお客様は女性の方に、なぜ男性店員が接客をしてるんだといろいろと話していたようだ。
今では問題になりそうな話ではあるが、
当時は花屋の店頭に、若い男性のイメージは少なく、年配の女性からしたら、『男性に接客される程、私は花の事を知らなくない。』とでも言いたかったようだ。
私は
【男性の花屋店員ってやっぱりおかしいんだ。】
と、思ったあの当時の辛い記憶が、今回のお榊の話を振り返りつつ蘇ってきた。
でも今回のおばあ様の場合はどうだっただろうか。
今では、男性スタッフが働いている花屋さんはよく見かけるし、普通となっているが。
こんな感謝される事は、私は驚きだった。
当時、花屋として認めてもらえなかった自分が、今回のおばあ様の言葉をきっかけに
『花屋として認められた』と、思ったのだ。
すごく変な気分だったし、まさか当時のことを思い出すと思ってもいなかった。
おばあ様に「神様にお祓いされた気分」と言って頂いたが、むしろお祓いをされたのは私自身だった。
なんだかやっと花屋のスタートに立てた気がして、この嬉しさを形に残そうと今こうして記事にしている。
たくさんの方に共感してもらった
今回の『お榊のお話』
当時の悔しさと、今回の喜びを噛み締めて、
『花屋という仕事』をもう一度考え直すきっかけとしたい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の記事も読んでいただけたら幸いです。
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