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『花屋が嫌われる理由』

先日、「花屋でいい接客に当たったことがない。花屋のスタッフはいつも不機嫌」
という投稿を拝読した。

私は深く頷いた。

自分のお店を持って居た時、知り合いの社長に言われた事が脳裏に浮かんだからだ。

【花屋とパン屋は嫌い】

これはとても意味深く、花屋の仕事とは?と深く考えるきっかけとなった。

花屋とパン屋の共通点は、朝が早いこと。
その社長が言いたかったのは、
朝早くから働き、労働時間も長く制作作業に追われ、自分自身に余裕がなくなった結果、接客が雑になってしまうから。
そんな内容だった。
私は当時、確かにそういうことはある。と反省をした覚えがある。

拝読した投稿にも記載されて居たが、
【自分たちが幸せじゃないと人を幸せにできない】
私も本当にそう思う。
この目の前の作業に追われる事をどう解決するか。どうやって効率よく、自分たちが幸せな仕事ができるか。
難しい課題ではあるが、この言葉の心理をしっかり受け止め、改善をしていかなければ、
今回の投稿のように、花屋のイメージはずっとマイナスのままである。

そして、今の花屋の地位も変わらないだろう。

時代と仕事にあった適切な対価をもらい、それ以上に応える事をするためには、今までの花屋の働き方や仕組みではダメだ。

今私たち花屋にとって、どのような働き方、お花の提供の仕方がお客様にとって幸せなのだろうか。そして自分たちも幸せになれるのだろうか。

どのお花屋さんも悩み、取り組んでいることだろう。

お客様がイメージするお花屋さんが変わった時、花の業界はもっと面白く楽しくなる。

ついでに今私自身、今の会社の立場で、取り組んでることも記載しておきたい。
この投稿を振り返った時に自分のためにもなるからだ。興味がある方は見ていってほしい。

切花の仕入れ担当として、スタッフが楽しめる仕入れをすること。
働いてるものが、今旬の花や最先端の植物を見て感動を覚えなければ、お客様にその感動を与える事を忘れてしまうから。

農家さんたちのことをもっともっと知る。
そもそも我々は農家さんが花を作ってくれるからこそ、成立する商売。
その農家さんたちの、作ってる場所や人柄、想いを知って初めてお客様にも花の素晴らしさを伝えられる。
今はそれを知るたくさんのツールがある。
時代のものを駆使して農家さんの情報をいち早くチェックする。

他の花屋さんを見に行く。
同じ形態の花屋や今話題の花屋。
今そのお花屋さんが何に取り組んでいるのか、話題となる秘訣はなんなのか。自分の目で見て感じて、初めてその良さがわかる。

自分自身も発信する。
自分を発信するツールがたくさんあり、それを活用する事が当たり前となった今。何を投稿しよう?と考えてる暇などはない。
発信してみてそこにある反応が、誰かの役に立ち、そして自分自身に返ってくる。
結果誰かに向けて発信したものが、進化して自分の手元に届く。

ざっとこんなところだろうか。
他にも小さなことはたくさんあるが、私が今優先して大切にしていることだ。

『花屋が嫌われる理由』
今日の投稿をいつか振り返った時、また新しい時代となってることを期待し、今日は終わりにしたい。


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