「呪術廻戦」26巻表紙を見て
今日3/11に、26巻の表紙が発表されました。
ここから私が感じたこと(主観しかない)を書きたいと思います。
写真は大交流展で撮ったものです。
⚠️注意
コミックス未収録の本誌掲載話のネタバレありですのでご自衛ください。
本誌を読了されている方推奨。
26巻の表紙
サブタイトルは「南へ」。
236話のタイトルですね。
236話は本当に物議を醸しました。
私もだいぶ受け入れるまで時間がかかりました。
まだ受け入れられていないかもしれない。
考えても考えても急すぎて…(脱線)
真逆
さて、本題へ。
「南へ」というサブタイトルと、この表紙は真逆だと思いました。
随分と着込んで、雪が降っている。
五条が存在している場所はまるで「北」です。
髪が異様に白く描かれていて、生まれた時から白髪の五条にしても白い。
これは、決戦時の29歳より歳を重ねた五条なのでは…?と見た瞬間に思いました。
晩年の五条を表すのに、下々先生が髪をより白く描くという手法を取っていたとしたら、胸熱だなと思いました。
そして、決戦の時の衣装は白でしたし、今回は黒の落ち着いた着物。
完全オフモードの装いに見えます。
しかも着物ですから、29歳の五条の私服としては選ばないのでは…?
(お家柄的にはあり得るのですが)
そしてお庭に出て雪と椿(山茶花かも)を愛でているような…
こんなことをするのは、晩年の五条である可能性が高いなと思ったわけです。
花を咲かせることも 愛でることも
236話の五条の台詞
『花を咲かせることも 愛でることもできる
でも花に「自分を分かってほしい」なんて思わないだろ』
という五条の台詞が印象的でした。
26巻表紙で名実ともに花を咲かせて愛でている五条。
椿は2月3日の誕生花ですから、夏油傑を象徴するものと読めます。
この場に夏油(の肉体)は一緒におらず、花として五条のそばに存在して、北を選んだ場合、夏油と五条が会話できたのはあの空港が最後なのかなと思いました。
また、椿は花びらの落とし方に特徴があり、
花首ごとポトンと落とすことから、武士の潔さを表します。
それはまるで、前線で宿儺と戦っている生徒たちを表し、宿儺への勝利を北から願っているとも読めます。
「咲かせ愛でる」が生徒たちへの愛情の注ぎ方に感じるからです。
もし山茶花の場合も、その花言葉から、生徒たちへの激励が伺えます。
「ひたむきさ」「困難に打ち勝つ」
もし「北」を選んだら
空港で「北」を選んでも、
私は五条が前線に戻って戦うことはないだろうなと思っていました。
宿儺を倒すのは虎杖悠仁たちであってほしいという完全なる主観的な願いと、
五条に生きながらに戦いから降りた世界を知ってほしいと思っていたからです。
戦いを降りたとしても、五条の役割というのは山ほどあります。
後進育成、呪術界の膿出し・リセット…
前線で戦わずとも彼にしかできないことがあります。
呪術を振るわずとも活躍できる場があることを、本人が知れたらいいなぁと感じていました。
それに、『花に「自分を分かってほしい」なんて思わないだろ』と空港の彼は言いましたが、
北に行けば、宿儺と前線で戦っている生徒たちが嫌でも分かってくれる人間に育っていることでしょう。
最後に、この表紙には私の願望が全て詰まっていると言っても過言でなく、
これが作者の芥見下々先生が描かれたということが、なんとも胸が締め付けられる思いと、
五条悟が「もし北を選んでいたら、こうなっていた」が具現化されたものと思わずにいられないのです。
最終的に、南を選んでも(「南へ」とありますし、その可能性が大ですが)
この表紙が見られたことだけで、私は救われた1人です。
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