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Outer Wildsのはなし⑪「エリートのゆううつ」

注意:” Outer Wilds”未プレイの方へ

この記事には超名作ゲーム”Outer Wilds”のネタバレが含まれています。
DLCのネタバレは無いつもりです。
(そもそも未プレイの人がこの記事にたどり着く可能性は低いと思うけど)未プレイの方は読まないでください。

前回⑩の続きです。

ゲームもいよいよ終盤。正直このあたりの攻略順はあまり覚えていないので、おそらくこうだったはず、という感じで。なんせ2年近く前の話なので。

闇のイバラリベンジ

燃え盛る双子星でアンコウの避け方を学んだので早速リベンジ。

そもそも個々のアンコウはその立派なチョウチンで
Ventures以外になんの獲物を誘っているのか

ここのアンコウの避け方のヒント、とてもゲーム的なヒントの出し方だと思うので、プレイヤーごとのゲームの経験の差が出るポイントなのかも。

例えば、あるゲームの中で「機械でできたロボットみたいな敵が行く手を阻んでいる」という場面があったとして。ある程度ゲームをやった経験がある人は「バチバチとした電気が漏電していそうなところに誘導する」、「敵の電気の供給源を断つ」、「敵の背中の電源ボタンを切る」などの解決策がパッと頭に浮かぶと思います。これは無から思いついている訳ではなくて過去に遊んできた、いろいろなゲームの経験から来ているアイデアです。

それと同じように「アンコウは目が見えないぞ」というヒントは、ゲームの経験値がある程度溜まっていれば、「静かであれば目の前を通ってもいい」というアイデアにはつながる。「何が(アンコウにとって)静かなのか」はまたちょっと考えどころではあるし、3体のアンコウの隙間を抜けるのはまた別の話だけど。
ちなみに「敵は耳が聞こえないぞ(もしくは目がいいぞ)」と言われたら、多少音を立ててでも視界に入らなければOKと解釈するし、「敵は鼻が効くぞ」と言われたら、何か鼻が利かなくなるような匂いを発するものを探すかな。

さらに余談ですが、宇宙空間は無音らしいです。もちろん私は行ったことがないので又聞きですが。そもそも音というのは空気などの媒体が振動して伝わるものであり、宇宙は真空でその媒体が無く、音源が振動しても人間の鼓膜まで振動が伝わらないためです。
ガン〇ムなどの宇宙もののアニメなどに対して、専門家にドヤ顔で指摘されることもありますね。(宇宙が舞台だけに空気が読めない)(ドヤ)

ということで、眼が見えないアンコウさんは何を頼りに捕食してくるのかが気になりますが、闇のイバラの中の空気以外の白いモヤモヤとした大気が媒体になって聴覚で獲物の発する音を聞いているのか、もしくは別のセンサーで振動を触覚で直接キャッチしているのかな。
そもそも真空に近い環境で生活している生き物って、耳が進化しなさそうな気もする。目は見えないくらい退化しているのに耳は退化しなかったのか…。アンコウさん一族の生い立ちも気になってきた。

「大気の希薄な暗所での生息に適していると思われる」というHornfelsさんの解説。
でも闇のイバラの内部は暗所って感じでもないね。

このゲームにおいても、超新星爆発が規模の割にかなり静かに爆発しているのは、宇宙の真空を考慮した表現なのかもしれない(もしくは音より爆発が広がる方が早いことを表現したかったか)。
やったことないけど、このゲームはBGMや効果音をオフにして楽しむのもオツかもしれない。宇宙の孤独感がアップしそう。

対決!Feldsper!

話がかなり横道にそれましたが、探索はまずは黒幕候補のFeldsperさんの所へ。アンコウの影を恐れながら、闇のイバラの幻想的な白いモヤの中を、シグナルスコープでFeldsperのハーモニカの音を聞きながら進んでいくこのシーン、個人的にOuter Wildsのハイライトのひとつになっている。好奇心と恐怖心で背筋がゾクゾクした。

闇のイバラのループの仕組みはよく分からないながらも(今でも分かってない)、何度かアンコウに食べられながら挑戦し、無事たどり着くことができた。

あのとき木の炉辺から見た景色

着陸して近づいていくと…いた!普通に座ってハーモニカ吹いとる。
話しかけてみると…「うわっ!」なんだこのリアクション。拍子抜けした。もっとダークサイドに落ちたエリートソルジャー感があると思っていたのに…公式との解釈不一致。真相はヘラヘラ系エリートだった。

詳しく話を聞いてみると、しっかり墜落してトラブルには巻き込まれていたけれど元気っぽい。一方で木の炉辺の話をすると、すぐに帰りたいわけでもない様子。
このFeldsperがひよっこ飛行士に、ちょっとしたエリートの悩みを吐露するシーン、かなり好き。このセリフでFeldsperがグッと好きになったな。

「お前みたいな若いやつにはわからないかもしれないが、
常に最高でいるっていうのはかなりのプレッシャーなんだ。少し休むのも悪くない。」

ところでFeldsperさんが植えたらしい「緊急用の木の種」すごくないです?
他のVenturesのメンバーがキャンプ地に使っている種も同じものなのかなとは思うけど、こんな空気も薄くて土壌もよく分からないアンコウの骨に、立派なキャンプ地を生成するとは。たき火の炎が燃える程度の酸素も生み出してるし、なんなら雑草?まで生えているし。
木の炉辺の植物の種なのかなとは思うけど、繁殖力がえげつない。木の炉辺がジャングル化していないのは木こりが優秀なのか?

そんなこんなでFeldsperの食レポも読み、クラゲについても学習。ここのヒントは個人的にはアンコウの攻略法よりも解釈が難しかった。生きてる生物の中に入るって発想がございませんでした。
巨人の大海に向かいコアに侵入、探査機追跡モジュールで「く又N」や「
9318054回のループ」という情報をゲットした。物語の本筋である大きな謎に対する理解がグッと深まる。
このあたりの情報は当時の攻略メモに殴り書きにされていたのだけど、どうやら初めて探査機追跡モジュールに到着したときは9318117回目のループだったらしい。ということはゲームを開始して63回目のループで探査艇に到着したということか。

決戦!!アンコウトリオ!!

闇のイバラのもう一つの探索スポット、脱出ポッドにも行く。他の脱出ポッドと違って、破滅への緊迫感が伝わってきてなかなか辛い。種に偵察機を打ち込むと複数反応があり、バシャバシャ撮影をしていくと…船を発見。今度は種に探査艇のマーカーを頼りにループを抜けて進んでいく。このあたりのシグナルスコープや、偵察機を駆使して進ませるというデザインもよくできている。

そこで行く手を阻むアンコウトリオ。こいつらには苦労させられた。それこそ「静かであれば目の前を通ってもいい」という自分の作戦を疑うほどに。そんなにディフェンダーが密集してたら通れるものも通れませんぜ。
結局、探査艇を乗り捨てて生身で飛行することで体積を小さくして進むことでここを突破した。空気と燃料がかなり乏しくなりながら、どうにかこうにか船に到着。燃料が尽きて空気だけで飛行しながら探索をしてここで[限界ギリギリ]の実績を解除した記憶がある。

船の中では当時の緊迫した様子を知ることはできたけれど、特に新しい情報は無かった。それでも座標を入力できるインタフェースと、謎の砂時計のような部品が外れた柱を確認。無重力の船の中でめちゃくちゃ苦労しながら座標を入力した記憶がある。当然何も起きず。
また後で来ることを確信しながらこのループは終了と相成りました。

ということで次回はいよいよ大詰め。残り2回。

ゾンビのみなさまのお腹の足しにしていただければ幸いです。


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