をわりに

100日も記事を書いていると、本当にいろんなことがある。神が現れて突如おやすみになったり、そばではなくうどんが好きだということに気づいたり、最近では時空が歪んでしまったりした。

しかし終わってみると、あるひとつのことに気がついた。

世の中に不満がそんなにないことである。

書き始めたころは、毎日不満を書いてやろうと思っていた。世の中に対する苛立ちや、社会への主張を書いて、毒まみれの記事を量産する危険思想の持ち主みたいなのをイメージしていた。

しかしながら、いざ書いてみると食べ物の話とかお笑いの話、たまに真面目なことを書いたかと思ったら好きな和歌を紹介したりと、穏やかで優しい好青年がそこにいた。

もう、尖れない。

心の底では、ハッピーでピースフルな世界を望んでいることに気づいた。なんとなく下ネタも敬遠してしまって、巨乳が走ってるときの位置エネルギーと運動エネルギーの関係を考察する記事とか、ヤリマンとセックスした男千人によるトーナメント戦とかも書きたかったのだが、「下品だから」という理由でお蔵入りになった。100日も続けて書いていると、あとに残ることを気にして攻められなくなってしまったというのもある。どこかで品よくきれいに終わりたいと思っていたのだ。

今日でこの挑戦は終わるけれど、書くという行為には引き続き向き合っていきたい。不定期更新で書きたいことを気まぐれに発信するような場所としたいと思う。

数少ない読者の方には、どの記事が一番好きかをこっそり教えてほしい。自分でもたまに読み返すのだが、日によって好きな記事が変わるのでなんとも選ぶのが難しい。そりゃ100個もあるからな。

個人的にお気に入りなのは「炎上」「こぬひとを」とかですかね。書くために時間をかけた記事はやはり愛着があります。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。明日から、ようやく追われることなく穏やかな夜を過ごせることができそうで、嬉しいです。

それではまたお会いしましょう。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?