私とサガフロンティア2 番外編

毎月連続更新の記録があるので、一応更新します

縁あって、昔の職場の上司の娘さんが同じ職場にいる。
飲みによく連れてってもらったこともあり、娘さんの話はよく耳にしていた。当時高校生だったその子がまさか同じ部署になり、ふたつ隣の席で仕事をするとは思いもよらなかった。
事あるごとにお父さんの話を出したり、また聞いたりと、なんとなく不思議な感覚がある。お父さんと同じように横並びで座るのだけでも面白いし、先日は助手席に乗せて車を運転した。親子2代にわたり車に載せる、なんだかそれだけで感慨深いものがあった。

と同時に、「そこまで思わなくてもいいんじゃないですかね?」と、心のコンサルが語りかけてきた。心のコンサルはたしかに無駄をなくしたり正常に戻したりと役立つことが多いが、それゆえ無慈悲な、冷酷なことを言ってくる。しかし、思ってしまうものは仕方ない。心のコンサルに反論する材料を探していたら、いつもの、お馴染みのあのゲームにたどり着いた。

サガフロンティア2だ。

サガフロンティア2はナイツ家代々にわたる「エッグ」との戦いもストーリーの主軸を成している。ウィル・ナイツから始まり、息子のリッチ・ナイツ、さらにその娘のジニー・ナイツの三代にわたる戦いを、プレイヤーは体験することができる。
私が感情移入したのは、ウィルでもリッチでもない。ヴィジランツ(冒険者の補佐を務める)のパトリックやレイモンだ。
(いま知ったけどパトリック・レイモンって有名なデザイナーがいるんですね。元ネタここかも)

ウィルパーティーのパトリック

ウィル・ナイツは無名のディガー(冒険者のこと)だったんだけど、財宝を発見したら遺跡を攻略して名をあげ、タイクーン・ウィルという称号までもらっている。そのときの補佐としてパトリックやレイモンがついているんだけど、当時若手の2人にも。めちゃめちゃ尊敬されてる。
そして息子のリッチ編でも(当初はウィルの息子であることが明かされないままストーリーが進む。おしゃれ)パトリックとレイモンは冒険を共にし、ヴィジランツとしてリッチのサポートをしているというわけだ。
したがって、自分の今の位置はパトリックやレイモンの位置ということになる。
できることは車を運転したり愚痴を聞くぐらいだが、ヴィジランツとしてまあまあ役に立てていると自負している。
先日も、新人の女の子と娘さんと三人で出かけたときは私が運転した。仕事の悩みを二人から聞いたり、小気味いいトークで笑わせたりした。これもヴィジランツとして当然の振る舞いだ。しっかりと安全確認を行って……

違うな。
これ、キャバクラのボーイのやつだ。
愚痴を聞くのと運転しかしてないわ。
お父さん。私に父さんと呼ぶ資格などないのですが、しっかりと補佐をします。嫌な客の愚痴も聞きます。
だからもう少し、パトリックやレイモンのようなヴィジランツの気分を味わわせてください。

娘さんが、夜の蝶になるまでは…


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