安田美沙子公式ガイドブック

安田美沙子がなぜ好きかと言うと、名前の語呂が良いから。安田美沙子って口に出したらめちゃめちゃ気持ち良くないですか?あ、その、下ネタとかではなくて。

高校生のときのクラスメイト高野くんが安田美沙子好きを豪語していて、なんとなくそこで被ってしまうのは申し訳ないという気持ちで、安田美沙子が好きとはなかなか言えなかった。俺はいつもそうだ。人目を気にしてタイミングを逸してしまう。安田美沙子の話題になっても、かわいいよね〜とかしか言えなかった。本当はとても好きだった。その頃彗星のように現れた相武紗季にどハマりした。相武紗季めちゃめちゃ好きだったし、相武紗季好きを豪語するクラスメイトはいなかったから、これだ、と思い、相武紗季好きを豪語した。そしたら噂が広まって相武紗季に少し似ている女の子に告白された。相武紗季じゃなかったので断った。

そんなこともあり、大学に入る頃には安田美沙子熱もだいぶ冷めていた。誰が好きだったろうか。めざにゅーのアナウンサーの人が好きだった。杉崎美香さん。俺の八重歯好きはこのあたりから加速していたと思う。八重歯じゃないと人を好きになれないまであった。本当にどうかしていたとしか思えない、24時間テレビに合わせて「八重歯は世界を救う」とかいう長編の日記をmixiに公開してコメントがあまりにもつかなくてすぐ非公開にしたのもこの時期だからだ。

今でこそ「満島ひかりが好き」という不動の自己紹介を手にしているが、当時は別にどの芸能人が好きとかいうのはなかった。杉崎美香さんにハマっていても別に熱心に追いかけるほどでもなかったし、熱愛や結婚にも何も感じない。有名人を身近に感じることもないからだ。

しかし、だ。

今日は「や」の日だ,と思いながら脳内を「や」で検索すると真っ先に出てくるワードがある。それは、


安田美沙子


だ。

安田美沙子に脳を支配されている。

無意識に今日もタイトル欄に安田美沙子 ととりあえず打ってみた自分がいた。待てよ、と思った。50日前、自分の「や」は何を書いたのかすぐに調べた。

お察しのとおり、安田美沙子だった。

高校生の俺は、安田美沙子への気持ちを押し込んだ。そして、時の流れと共に冷めたと思っていた。しかしそれは大きな勘違いだった。心に灯した「安田美沙子」の火は、ずっと、消えることなく、弱く小さな灯火ではあったが、残っていた。安田美沙子の炎は、たしかに燃え続けていた。

八重歯は世界を救う、の記事でコメントがつかなかったのも、思えばマイミクのみなさんに見透かされていたのかもしれない。「お前は安田美沙子だろ」「安田美沙子が世界を救うんだろ」と、読者の意に反した記事を書いてしまったから、反応できなかったのではないか。

相武紗季を好きになったのも、相武紗季に似ている女の子からの誘いを断ったのも、安田美沙子から逃げるためじゃないか。断った理由は、「安田美沙子じゃないから」なんじゃないか。というか、おそらくそうだ。安田美沙子じゃなかったから、断った。それ以外理由がない。かわいくておっぱいも大きかったけど、その何年後かに「とりあえず行っときゃよかった」と強く後悔したけれど、そんな煩悩にまみれた理由ではない。安田美沙子じゃないから断ったんだ。

安田美沙子がなぜ好きか?冒頭、語呂がいいからと書いた。口に出すと気持ちよいから(下ネタじゃないです)とも書いた。実際は、違う。というか、正確に言うならば、「安田美沙子」の名前を冠しているから語呂が良く感じるのだ。安田美沙子まず好きありきで考えているから、語呂も良く感じるし、口に出して気持ち良くなりたいとも思う。(これは下ネタです)

とはいえ今はいい大人なので、やはり女優としてかっこいい満島ひかりさんが普通に好きです。満島ひかりの名前も声に出すと楽しいし。

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