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一人旅のはなし
休暇とって、まとまった一人旅行を楽しんできたから、それ関連の話が続きますが。
しかし、元々一人で何かを実行・実現する力なんてありません。
そんな度胸も勇気もなければ、お金もなかった。自信もなかった。
(ないものばっかりである)
でもそれを、30前後の頃に無理やりやってみて、実はやればできることを思い知ったわけなんですね。
経験はなくとも、それなりに生きてきたので。
ああ、あの時やってみてよかったと。
それが失業時代の話。
あの時に行かなければ、きっと自分は今でも、年ばかりくってるのに「一人では何もできない」と自己評価が低かったことでしょう。
実際には何もできないなんてことはないんだけど、それを否定するだけの根拠や経験がなかった。
やってみて初めて、それをちょっとずつ修正・上書きできる。
自信ってのは、一度につくものではないんですねぇ。。
そしてその経験こそが、
「職に就いてない=この世の終わり、ダメ人間」
といった認識を自ら改めたきっかけです。
だって、その期間が最も短期間で成長を感じられた時間だったのだから。
というのもさ。
実は一人旅に興味を持ったのは10年以上前で。
大学生の時、当時で言えばまだ未成年。でも諦めた。
誰かのエッセイを読んで楽しそうだと思えたし、いい成長につながりそうだって思ったけど自分には絶対に無理だと思えたし。
(なんせ、初めての店すら一人では入れない小心者だった)
お金もなかった。
当時はまだバイトすらしたことなかったし。
始めてからはそんな時間がなかった。
学校を卒業してからは仕事が嫌すぎて、休日はひたすら家に籠って寝ていたかった。
そんなこんなで実行するまで10年かかった。
(行動するまで10年!!)
その間、当時思っていた「一人旅してみたい」という願望はすっかり忘れ去っていた。
思い出せてたとしても、どうせ無理だと諦めていたことでしょう。
こういうところが、行動できないと自己評価していた所以なんでしょうか。
何をするにも時間がかかるんですよねぇ。
結局踏み出せたのが、
「やることなくなって他にすることがなくて暇すぎたから」
というものだったし。
私の頑固な臆病さは、突如現れたヒマの苦痛に負けたんだ。
(何が幸いするかなんて、分からない)
行ってみれば全然、一人でゆっくり巡るのはマイペースな自分に向いてさえいた。
興味が湧いてから計画・実行までのスパンも当時から比べたらものすごく短縮されたし、結局、行動力というのは慣れなんでしょう。
でも、そんなこと絶対に無理だと簡単に諦めさせた小さい自分が過去にはいた、という話。