【ぐんぐんキッズクリニックPart1】来院経緯を詳しく分析できる問診の作り方
皆さん、こんにちは。
メルプWEB問診は、回答に応じて次の質問を繋げていく形式で自由に問診を作成することができます。かなり自由度が高いので「どのようにしたら、より良い問診を作成できますか?」というお声をいただくこともあります。
今回は、ぐんぐんキッズクリニックの問診を例に、小児科でのメルプ問診の活用法をご紹介したいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
ぐんぐんキッズクリニックは、大阪府堺市にある小児科のクリニックです。複数の小児科専門医が、それぞれの経験を活かしながら質の高い診療を行っています。
1)来院経緯を詳しく分析できる問診の作り方
ぐんぐんキッズクリニックで、何と言っても目を引くのが、来院したきっかけの選択肢が詳しいところです。
他の多くのクリニックの場合は、来院したきっかけの選択肢が
・知人からの紹介
・近所だから
・HP
・看板
・その他
程度しかありませんが、ぐんぐんキッズクリニックの場合は、選択肢が倍ありますね。
さらに、例えば、HPや病院ポータルサイトをクリックした場合には、どこからの来院経路なのかさらに詳しく聞いています。
駅看板の場合も同様ですね。
ちなみに、メルプWEB問診では、集計機能がありまして、WEB問診で取得した任意の質問項目を自動で月次集計できます。
また、集計結果はエクセルやCSVで簡単に出力することもできます。
こちらの選択肢の意図に関して、事務長さんに伺ったところ、とても詳細にご回答いただきました。
選択肢の幅は、大きく2つの意図を持たせた結果です。
1.広告費の費用対効果を図るため
2.ぐんぐんキッズのFAN患者さんの拡がりを計るため
まず、1の費用対効果を図るためというのは字の如くでして、当法人が有料の媒体を使っている物はすべて選択肢に含めています。
ただ、それだけだと「どこで有料広告を出しているのか」がダイレクトに伝わり嫌らしく見えてしまいますし、「今は有料では出していないけれどポテンシャルのありそうな媒体」を見つけるためにも、無料で出している広告も含めています。
有料のだけを選択肢にしていては、有料のものの効果しか見えませんので。
有料で出している媒体の費用対効果の測り方は簡単で、媒体を出す際の支払い金額と来院患者数×レセプト単価のバランスになります。
1年間契約のところも多いですし、そうでないところも単月で判断するのは時期尚早(小児科ならではですが繁閑の差が激しい)ですので、基本的には年間単位でみるようにしています。
「年間支払額」より「(その媒体経由での)来院患者数×レセプト単価」が多ければ継続。
少なければ更新せず。同額程度であれば1年更新。
といった形で判断しています。
とのことでした。
選択肢に、有料広告媒体と無料広告媒体も掲載する、という発想が私にはなかったので、とても勉強になりました。
効果測定の期間は2,3ヶ月なのかなと勝手に思っていたのですが、年単位で判断されているというのも新鮮でした。
駅看板などはそもそもが年単位での契約ですので、年単位で判断しないといけないですね。
次に、2番目のFAN患者さんの広がりを計るために関しても、詳細のコメントをいただきました。
FAN患者さんの拡がりを計るためについては、
「家族が受診」「知人からの紹介」「当院スタッフの知り合い」の合計が3割を切らないこと、かつ理想としては5割を超えること
を当法人の目標としています。
通常HPに力を入れられているクリニックさんですと、上記3項目に加え「自宅が近い」「他施設からの紹介」を除いた項目の合計が7割~8割に上ると思います。
ただ、それは、HPのマーケティングが効いているからであって、例えばGoogleのアルゴリズムが変更されることで検索結果順位に影響が出た場合、もろに新患数の減少につながります。
HPやその他媒体での告知というのは、結局は初見の方を呼び込む方法にしかならず、当法人ではその後の部分を大事にしています。
「一度来られた患者さんのリピート⇒その患者さんからの紹介」
これがマーケティングからブランディングへと昇華していってくれると考えています。
だからこそ、新患さんの来院経路の割合を見た時に、突出してHPが多いのではなく、「家族が受診」「知人からの紹介」「当院スタッフの知り合い」という、ブランディングにつながる項目の割合も数値目標として掲げているのです。
紹介経由の再診率に関して、明確な割合の指標を決めて効果計測しているクリニックは、私の中では初めて聞きまして、こちらもとても新鮮でした。
しっかり、来院経路の割合を効果測定していないと、そもそも目標の数値は出てこないですよね。
今回の選択肢の場合ですと
・駅看板
・バス広告
・Facebook
・当院HP
・病院ポータルサイト
・理事長ブログ
の割合が高い場合は、HPのマーケティングの依存度が高いとも言えるわけですね。
いかがでしたでしょうか?
ぐんぐんキッズクリニックのWEB問診について、特に来院経路の選択肢に焦点を当てて見てみました。
今回の例は、診療科に関係なく、全ての医院にとって参考になる点が多かったのではと思います。
ぐんぐんキッズクリニックのWEB問診の全体に関しては、下記リンクから閲覧できますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。
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