携帯電話の音声通話料金や電話番号維持の費用を安く済ませる方法を紹介。
携帯電話料金を少しでも安くしたい。
最近値下げ傾向になっているものの、まだまだ安いとは言えない携帯電話の料金。この携帯電話を使う上で必要となる費用を少しでも減らして、浮いた分を他に回したいと思っている方は少なくないはず。
ここでは、電話(音声通話)の費用を安く抑えたり、電話番号を低コストで維持する方法について解説していきます。
(免責事項)
以下の情報については、正確性を保証するものではありません。それから、2021年7月時点の情報なので、今後サービス内容の変更や廃止の可能性があります。このため、実際にサービスを利用する場合は、サービス提供事業者のサイトなどでサービス内容を確認するようにお願いします。
楽天モバイルであれば、毎月0円で電話番号を維持できる!
楽天モバイル株式会社が提供する通信サービス「楽天モバイル」の料金プランは、電話料金などの毎月の通信費用を安く抑えたい方は必見!
データ通信料金(最初の1回線目の契約)
0GB ~ 1GB/月 ・・・ 0円
1GB ~ 3GB/月 ・・・ 980円
3GB ~ 20GB/月 ・・・ 1980円
20GB ~/月 ・・・ 2980円
楽天モバイルの回線を使用した1ヶ月のデータ通信量が1GB未満であれば、その月は料金が発生しない!
普段WiFi経由でデータ通信を行っている方であれば、楽天モバイルの回線をほとんど使わないため、データ通信使用量が1ヶ月1GBを越えることはそうそう無いと思う。
楽天モバイルを使えば、携帯電話や固定電話に電話をかけることもできます。電話をかける場合に専用アプリの「楽天Link」を使っていれば、国内の電話番号(一部の特殊な番号を除く)が対象であれば、無料でかけ放題になってます。SMSによる短いメッセージのやりとりも無料でOK!
楽天モバイルから付与される電話番号は、通常の携帯電話用の番号(090、080、070)になるので、書類の電話番号欄に記載可能で各種の手続きに使用することができます。
データ通信をほぼWiFi経由で行い、通話も楽天Linkでかけるようにすれば、毎月0円(従前から使っているインターネット回線料金以外に追加の費用無し)で電話回線の契約を続けられます。無料WiFiスポットを利用できる方であれば、通信に費用をかけずに使用できることになります。これはかなり美味しいです。
次は、楽天モバイルを使う場合の注意事項になります。
1.現在の楽天モバイルのサービス対象エリアは、ほぼ市街地に限られています。それ以外の地域だと繋がらない可能性もあります。
2.楽天モバイルは、サービス対象エリアであっても、回線の状態が不安定になって繋がらなくなることがたまにあります。
3.楽天モバイルは、契約するにあたって、住所・氏名・生年月日を確認するための本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)が必要になります。このため、住所を持っていない方は契約ができないです。
楽天モバイルを契約するにあたって必要になる本人確認書類について。
4.楽天の回線を1GB以上使わなければ料金は発生しないですが、「※ご契約1回線目において、一定期間以上回線のご利用がない場合は、回線の利用停止または解約をさせていただく場合がございます。」と料金表の下に注意書きがあり、全く楽天の回線を使わない状態が続くと契約解除になるおそれがあります。
このため、1GBを越えない範囲で程々に楽天の回線を使う必要があります。ここは見落としやすいのでご注意を。
私が現在使っている通信キャリアも、楽天モバイルになっています。データ通信はほぼWiFi経由、電話はほとんどかけないことから、電話料金が毎月0円で済んでいます。
通常の固定電話・携帯電話に比べて、基本料金が激安のIP電話
IP電話は、インターネット回線を通じて音声データをやりとりする電話システムです。
IP電話を導入すると、サービス提供事業者から050から始まる電話番号を付与されます。この050電話番号を使って、IP電話から固定電話・携帯電話にかけたり、固定電話・携帯電話からの着信をIP電話で受けることもできます。
IP電話の基本料金は、サービス提供会社によって差はありますが、通常の固定電話・携帯電話に比べて、基本料金が大幅に安いことが多いです。基本料金が安いことから、電話番号を維持については低コストで可能になります。
次にIP電話の通話料金について。同じIP電話サービスを使っている端末同士の通話であれば、無料もしくは固定電話・携帯電話の通話料金に比べて激安になってます。その一方で、電話をかける相手が一般の固定電話・携帯電話になる場合は、固定電話・携帯電話からの通話料金よりも割高になるケースがあるので注意が必要です。
音声通話をほとんどしない方、もしくは、同じIP電話サービスを使っている相手としか通話しない方であれば、IP電話を導入することで、月々の電話料金を大幅に削減することが見込めます。
次はIP電話を使うにあたっての注意事項です。
1.IP電話を使うにあたって、インターネット接続までのパケット代は利用者側の負担になります。可能な限りWiFi接続が可能な場所で使用し、追加のコストが発生しないように注意が必要です。
2.IP電話は、帯域保証が無いインターネット回線を通じて音声データをやり取りすることから、混雑その他の回線の状態によって、通信品質が低下する場合があります。通信品質が低下すると、相手に音声が上手く伝わらない、相手からの音声を聞き取りづらくなることが発生します。
3.IP電話のサービス事業者から付与される050番号ですが、各種の手続きで電話番号を記入する場合、正式な電話番号として扱われず、書類を受理してもらえない可能性があります。
4.IP電話を新規導入する際、契約・開通手続きの本人確認などで電話番号が必要になります。さらに料金支払い方法がクレジットカードしかない場合は、利用者本人名義のクレジットカードも必要になります。
5.IP電話からは、緊急番号(110、119など)を始めとした特殊な番号にかけられない。
いくつかのIP電話サービスを紹介していきます。
050plusは、NTTコミュニケーションズ株式会社が提供するIP電話サービスです。
050plusを導入するには、サービス提供事業者(NTTコミュニケーションズ)に申し込んで契約手続きをする必要があります。
050plusへの申し込みには、連絡先電話番号と利用希望者本人名義のクレジットカードが必要になります。どちらか一方が欠けている場合は、050plusは利用できないです。
契約手続きが済んだら、050plusを使いたい端末をインターネットに接続し、GooglePlayもしくはAppStoreからご使用の端末に050plusのアプリをダウンロードします。
050plusアプリのダウンロードが済んだら、アプリを起動して、NTTコミュニケーションズから付与された050番号と、申込み時に設定したパスワードを記入します。050番号とパスワードの入力が正しければ、初期設定が行われて、アプリが使用可能になります。
050plusの基本料金は、月額300円です。なお、「OCN モバイル ONE」を使っている方であれば、050plusの基本料金が月額150円になります。
通話料金については、050plusアプリを用いてユーザー同士が通話する場合は無料で使い放題になります。050plusアプリから国内の固定電話にかける場合は、8.8円/3分(2.9円/分)、国内の携帯電話にかける場合は、17.6円/分となります。
050plusアプリから、110、119などの一部の特殊な番号にかけることはできないです。ナビダイヤル(0570)については、050plusアプリからかけることができます。
ブラステル株式会社が提供するIP電話サービスです。
My050を導入するためには、インターネットに接続可能な場所で、GooglePlayもしくはAppStoreからご使用の端末にMy050のアプリをダウンロードします。
初めてMy050のアプリを起動したら、SMSが可能な電話番号を登録。ブラステル(My050のサービス事業者)から返信されたSMSに、発行された050電話番号が記載されています。
My050は、050電話番号の発行や基本料金は無料で、事前にアカウントにチャージした金額分だけ通話可能な先払い方式になっています。アカウントへのチャージは、クレジットカード、デビットカード、コンビニ払いのいずれかで、500円~可能です。クレジットカードやデビットカードを持っていない方は、コンビニへGO!
My050は基本料金は必要ないですが、アカウントに有効期限があります。初期状態では、アカウントを作成してから1年間が有効期限です。有効期限中にアカウントにチャージ、もしくは有料通話が行われると、最後のチャージ、有料通話から1年間に有効期限が変更されます。
ほとんど有料通話をしない方であれば、電話番号を維持するために、最低限(500円)をアカウントにチャージし、アカウントの有効期限近くになったら117(時報)などにかけてチャージを消費すればよろしいかと。
通話料金(国内)については、My050を利用している端末同士の通話は無料です。国内の固定電話にかける場合は8.79/分、国内の携帯電話にかける場合は19.80/分、となってます。
My050から電話をかける場合、110、119、フリーダイヤルなどの一部の特殊な番号にかけられないので注意しでください。
株式会社オプテージが提供するIP電話サービスです。
LaLaCallを導入するためには、利用登録を行います。利用登録にあたり、携帯電話へのコールバックによる本人確認があります。また、LaLaCall単体で使用する場合の料金支払い方法は、クレジットカードのみとなってます。
このため、LaLaCallを利用するためには、音声通話が可能な携帯電話番号(090/080/070)とクレジットカードが必要になります。どちらか一方が欠けている場合は、LaLaCallは利用できないです。
利用登録が済んだら、インターネットに接続して、GooglePlayもしくはAppStoreからご使用の端末にLaLaCallのアプリをダウンロードします。
LaLaCallの基本料金は月額100円です。
通話料金については、LaLaCallアプリを用いたユーザー間の通話の場合は、無料でかけ放題になってます。アプリから国内の固定電話・携帯電話にかける場合は、両者ともに8.8円/3分(2.9円/分)となってます。携帯電話相手の通話両輪が他社IP電話よりもお得のようです。
LaLaCallから電話をかける場合、110、119、フリーダイヤルなどの一部の特殊な番号にかけられないので注意しでください。
音声通話アプリの中には、無料で導入・使用可能なものがあります。
スマートフォンやタブレットで使える音声通話アプリの中には、インターネットに接続できれば無料で音声通話が可能なものがあります。さらに住所や電話番号の登録不要のアプリも存在します。
音声通話アプリを使用するにあたり、インターネットに接続するためのパケット代は利用者側の負担になります。このため、音声通話アプリを使用する際は、ご使用の回線料金以外に追加の費用が発生しないように、WiFi経由でインターネットに接続するようにします。
無料の公衆WiFiスポットが使える方であれば、インターネット接続するための回線料金も無料で済ませられるので、完全無料での音声通話をすることが可能です。
導入にあたって住所や電話番号の登録を求められない音声通話アプリであれば、住所や電話番号を一切持っていない方でも使用することができます。
次は、音声通話アプリについての注意事項。
1.音声通話アプリは通常の電話とは異なるシステムなので、通信を行う端末の識別に電話番号を使用しません。アプリから付与された独自のコードなどにより通信を行う端末を識別します。
このため、音声通話アプリを使った通話は、当該アプリを導入している者同士に限定されます。固定電話や携帯電話にかけたり、逆に固定電話や携帯電話からの着信を受けることは、一部のアプリを除いてできないです。さらに、音声通話アプリの識別コードを、各種手続きで使用する電話番号の代わりに使うことはできないです。
2.音声通話アプリについても、IP電話と同様にインターネット回線を通じて音声データをやり取りすることから、混雑その他回線の状態によって通信品質が低下する場合があります。
いくつかの音声通話アプリを紹介していきます。
株式会社クアッドシステムが提供する音声通話アプリです。
インターネットに接続可能な場所で、GooglePlayもしくはAppStoreからSkyphoneのアプリをご使用の端末にダウンロードすることで導入可能。住所や電話番号などの登録は不要です。
ダウンロードが済んだら、SkyPhoneを起動します。最初の画面で「SkyPhone番号を取得」を選択すると、アプリからSkyPhone番号が付与されます。このSkyPhone番号を通話したい方と交換することにより、その方とSkyPhoneを用いた音声通話が可能になります。
このSkyPhoneを使った通話には料金はかからないです。インターネット回線への接続もWiFi経由であれば、ご使用のインターネット回線料金以外に別途費用はかからないです。
Discordは、Discord Inc.が提供するオンラインゲーマーの交流用アプリで、文字チャット、音声チャット、ビデオチャットが可能。1対1でのチャットに加え、3人以上のグループでのチャットにも対応しています。
Discordでの各種チャットは無料で、WiFi経由でインターネットに接続するのであれば、ご使用のインターネット回線の料金以外に別途費用は必要ないです。このことから、ゲームをしていない方であっても無料音声通話アプリとして使えると思います。
Discordへの登録には、電話番号もしくはメールアドレスが必要になります。もし電話番号が無い方であれば、メールアドレスを登録すればOK。
アプリをダウンロードして起動したら、電話番号かメールアドレスのどちらか一方と、ログインに使うパスワードを登録します。メールアドレスの認証が済んだら、ログインしてDiscordの各種機能を使用できるようになります。
1対1でチャットするには、チャットしたい者の双方がDiscordにログインして、フレンド登録を行います。フレンド登録状態になっているユーザー間であれば、Discord内で文字チャット、ボイスチャット、ビデオチャットが可能になります。
ログインしたユーザー間で、文字チャット、音声チャット、ビデオチャットができるアプリです。現在はMicrosoft Corp.(マイクロソフト)が提供するサービスになっています。
Skypeを始めるには、Microsoftのアカウントを用意する必要があります。Microsoftアカウントを作るにあたって必要なのはメールアドレスです。住所や電話番号の登録は求められないので、これらが無い方でも大丈夫。
アプリを用いたSkypeユーザー間でのチャットは無料でできます。WiFi経由でインターネットに接続しているのであれば、ご使用のインターネット回線料金以外に別途の費用がかかりません。
Skypeに課金することで、IP電話用の050番号を取得して一般の固定電話・携帯電話からの着信を受けたり、Skypeから固定電話・携帯電話に発信することが可能になります。
Skypeの料金プランは、050番号を取得して維持するための「Skype番号」と、固定電話・携帯電話に発信するための「月額プラン/Skypeクレジット」に分けられています。「Skype番号」が、一般通信キャリアの基本料金、「月額プラン/Skypeクレジット」が、通話料金に該当します。
「Skype番号」は、1ヶ月300円/3ヶ月855円/12ヶ月2,400円」の中から選択します。有効期限が切れる90日前から、更新手続きをすることで、同じ050番号を使い続けられます。
「月額プラン」は、毎月固定の料金を支払い、プランごとに定められた時間内で固定電話・携帯電話に電話をかけられるようになります。
「Skypeクレジット」は、名前にクレジットがついてますが、事前にチャージした料金分だけ通話が可能な先払い方式になってます。全世界の固定電話・携帯電話に電話をかけることが可能で、消費されるチャージ金額は、通話先の国によって異なります。
日本国内の固定電話・携帯電話にかけたい場合であれば、475円(100分/月)/850円(300分/月)/2400円(無制限)から選択することになります。1分あたりの通話料金は、最大5円になります。
Skypeへの基本料金・通話料金の支払いは、クレジットカード、銀行振込みなどで行えます。
050番号の維持とSkypeへの着信対応だけであれば、月額200~300円で可能。「月額プラン/Skypeクレジット」については、利用者の必要性に応じて使えばよろしいと思います。
課金により固定電話・携帯電話に電話をかけられるようになっても、Skypeから110・119などの特殊な番号にかけることはできないので注意が必要です。
0円で電話番号を維持できる楽天モバイルが一番お得。
以上のことから、携帯電話代を安く済ませたい方にとっては、楽天モバイルが一番お得なのかもしれない。契約可能であれば、楽天モバイルに乗り換えることを検討してもいいかもしれない。
楽天モバイルであれば、データ通信は可能な限りWiFi経由にして楽天の回線を月1GB以上使わない、通話は楽天リンクからかけることを徹底している限り、毎月0円で携帯電話用の電話番号(090、080、070)を維持できてしまいます。これはかなり大きい。
もし、何らかの理由で住所や電話番号が無い場合は、楽天モバイルやIP電話の契約ができなくなります。こうなると、音声通話の手段は、Skyphoneを始めとした登録にあたって住所や電話番号を求められない音声通話アプリに限定されることになります。