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新田樹さん「Sakhalin(サハリン)」


新田樹さんの写真集「Sakhalin(サハリン)」の紹介です。 この本を手に入れましたが、すばらしい本です。

Sakhalin サハリン

三千円です。定価 送料別

素晴らしい本です。

久方ぶりに。新刊を買いましたが、この本は写真集としても、本としても、注目すべき点が、複数あります。

まず、写真集として、素晴らしい出来です。

写真も印刷もレイアウトも、目を見張る部分があります。

次に、これは、写真家自らが、制作し、出版した本で、費用の点でも、レイアウトなどの点でも、優れています。

この本の出版は、なんと、あのネット印刷のグラフィックです。

私も、写真展のチラシやボストカードで、よく使っています。

そうしたところで、これほど質の高い写真集が作れることに驚きます。

もちろんこれは、単にピカピカの高品質の写真用紙に、鮮やかに印紙したといった低レベルの話ではありません。

印刷の質、紙の選定、タイポグラフィ、そうして作品の配置、そうしたものが、すべてが合わさり、実に質の高い写真集となっています。

私は、100冊を超える、和洋の様々な写真集を持っていますが、この本は、そうした中でも、間違いなく写真集としての出来栄えは、優れています。

それは、写真家の世界観を反映しているといった、非常に大切なところでです。

一人の写真家が、自分の写真集を自分で作ることの可能性を、切り開いたような優れた本、作品だと思います。




第47回「木村伊兵衛写真賞」は、新田樹さんに決まりました。第47回の同賞は、2022年に優れた作品を発表した新人写真家が対象です。新田さんには賞状と賞牌(しょうはい)、副賞100万円を贈ります。3月23日の朝日新聞朝刊社告と「ひと」欄、ならびに選考の詳細は、朝日新聞出版のニュースサイト「AERA dot.」、『AERA』(3月27日発売、一部地域は遅れます)と、後日、朝日新聞夕刊文化面で紹介します。また、受賞作品展を4月28日から5月11日まで、ソニーイメージングギャラリー銀座(東京)で開催します。

2023年3月記事


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