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奈良原一高『王国ーDomains』
絶版状態が続く奈良原一高の名作が
40年の時を経て蘇る『王国ーDomains』
奈良原一高の写真展 第2作
学生時代に発表した写真展「人間の土地」で一躍、戦後の写真界に鮮烈な登場をした奈良原さんが、2回目の写真展で、北海道のトラピスト男子修道院と和歌山の女子刑務所で撮影した写真で構成された写真展「王国」で、新たな写真界の旗手として不動の地位を20代にして築いた写真展です。
この写真群は、これまで2冊の写真集で出版されました。
・1971年(中央公論社) 王国 奈良原一高 映像の現代
・1978年(朝日ソノラマ) 王国―沈黙の園・壁の中 (ソノラマ写真選書)
この2冊とも、ほとんど手に入らない状態でしたが、この写真集が、2019年に復刊されました。
こちらも、代官山蔦屋書店×復刊ドットコム共同企画シリーズの新刊として、これまで未発表だった作品などを多数収録し、『王国-Domains』となって新装刊行されたようです。
この王国も、奈良原さんの写真家として、「人間の土地」に続く、人間の存在を問い直した写真集だと思います。
日本の戦後を代表する写真集の1冊です。
現在、購入できる貴重な写真集だと思います。
私も、この王国は、中央公論版、朝日ソノラマ版を追い求めていたのですが、手に入れていませんので、この新版は、とても気になる本です。一度、手に取って確認したいと思っています。
https://imaonline.jp/news/photobook/20190530/