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イタリアでのシェフ修行経験者から学ぶ おうちでできる簡単週末イタリアン

人がやらないような新しくて面白いことがやってみたい、イタリア料理が好きだから経験はないけど行ってみよう!と大学卒業直後にイタリアに赴き、料理学校を経て現地のレストランで働き、その後計7年ほどイタリアに滞在し現在は日本で観光業で働く友人に、おうちでできる簡単週末イタリアンを教わった。

本日のメニューは?と聞いたところ名前はないくらい家庭的で一般的な料理、との返答。あえて名前をつけるとすれば、トマトとツナのパスタ、ブロッコリーのバルサミコ酢和え、じゃがいものオーブン焼き、しめじのソテー。簡単にさくっとできて、食材も手に入りやすいものをという私のお願いをかなえてくださる内容でありがたい限り。

とてもシンプルなメニューであるが、シェフのこだわりが随所に見られた。例えば、ミニトマトを半分に切る際にはヘタ部分を90度回転させて切ることで中の種やエキスが出やすくなる、素材を必要以上に傷つけないためにも炒めているときは焦がさないようにしつつも混ぜすぎない、ソースではなくパスタに塩味を効かせるので茹でるお湯はしょっぱいくらいの塩を入れることなど。

実食タイムでは、知識なしでイタリアに飛び込んだ故、先入観なく料理に関する知識やイタリア人の食べ物への考え方を学べたこと、逆に日本に帰国後務めたレストランでは「日本式イタリアン」が主流でイタリア本場仕込みのやり方が敬遠され苦労したことなどを伺った。あえて冒険に出て、道を切り開いていった人のエピソードというのは何年経っても色あせないし、経験を積み重ねて形成された人柄に人は惹きつけられるもの。そして以前どこかで読んだ言葉「何をやっているかが問題ではなく、どういう人かが問題だ」という言葉をふと思い出したのであった。

今年やりたかったことの一つが料理教室の主宰。おいしい料理を自分で作れるようになりたい、でも私自身はシェフや料理家としての経験はない。だったら自分で機会を創って学べばいいし、場づくりをして私の知り合いと知り合いがつながっていたらなんて素晴らしいではないか!と思い至ったのが理由だ。年末の新婚旅行中に思いつき、今回の講師に連絡を取ったところから始まった今回の企画。会場は私が以前住んでいた東京巣鴨のシェアハウスRyozan Parkを使わせていただき、ラクジュアリーな空間でのお料理に参加者も満足してくれた模様。お食事とワインで盛り上がってきたところで、ダンスのサルサ仲間がシェアハウスで踊りを披露。私が属する2つのコミュニティーがつながった瞬間を見たようでとても幸せな気分になったのであった。

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