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意外と高い!?妊婦健診でかかった費用(双子妊娠ストーリー No.22)

今日は出産前までにかかるお金の話。特に、私が住む東京23区内の双子ママさんは必見です。もちろん区によってサポート制度に差はあるようですのであくまで参考として見てくださいね。気になると調べてしまう性格のため、ちょっとだけ専門的でマニアックな内容も含みます!

◆妊娠する前に知りたかった妊娠中にかかるお金

日本の公的医療保険制度はなんだかんだ充実している、だって妊婦健診の補助も出るし、ほとんど無料でできるんじゃないかしら~🎵

甘く見ていた私は実際に産科に通い始めてすぐに気づくのでした。

結構お金がかかる…

特に、妊娠確定前は行政からもらうクーポンもなく妊娠は基本保険適用外なので自費になり、支払いが1万円を超えることもあるので要注意。その後の健診も1回数千円の支払い。請求書を手渡された私は正直こう思うのでした。

子どもができる前に教えてほしかった…

東京在住の友人に聞くと、「生むまでに10万くらいかかった」、「意外と出費が多く家計に響いている、でも子どもや自分の命がかかっていると思うと受診を控えるわけにもいかない」などという声が多数あり。

駆け込み出産が話題になった時期もあり、背景には様々な要因があるけれど、やはり経済的理由で病院に行かない・行けない人ってかなり多いんじゃないかな。時給や出来高ベースで働いたら、病院に行った時間分働いていればもらえるはずの給料も減るわけだし、そういう思考になって当然だと思う。

ベビーグッズとかマタニティ用品はお古もらったりメルカリで買ったりすればよいけど、医者に来週も来てくださいといわれて「嫌です」とも言い難いし、意思とは裏腹に病院行ったら必ず請求されるので努力のしようがない。

そして私は思うのです。
出産にまつわるお金の話って、子どもができてからではなく結婚前の若い女性や、性教育と併せて「リアルな話」として中学生くらいから伝えたらいいんじゃないかな。

お金かかる →→ だから生まない と思わせたいのではなく、伝えることでこんなメリットもあると思うのです。

●妊娠って超自然的な現象で素晴らしい!ハッピー!な側面だけではなく、
それなりにお金(貯金)がないと難しい状況になるから、親になる側の準備や覚悟も必要なんだという現実を知ることができる

●自費ならばいくらかかるところ、行政のクーポンや公的保険制度がこんなにもカバーしてくれているという妊婦をサポートする制度や医療保険制度を知るきっかけになる

◆なんで医療費って事前にわからないの?

もう1つの私の疑問、それは治療、検査、診察、初診料、管理費も含めて何で病院に行く前に事前に価格がわからないのか?ということ。

美容院や洋服は価格がお金を払うか払わないかの判断基準の1つになるし、
スーパーに行けば品物毎に値札があるので、会計する前にだいたいどれくらいの支払い額かわかる。

私の日々の出費で一番不透明なもののうちの一つが医療費です。

とーっても気になりかつ腑に落ちなかったので、病院の会計窓口と私の知り合いの医療会計のプロフェッショナルになぜこんなことになっているのか聞いてみました。すると医療サービス特有の課題に気づいたのでした。

理由1.診察してからでないと検査や処置が決まらないので事前に見積もり出しにくい

病気によっては「クリニカルパス」といって、入院・検査・手術・退院後までどのような流れを「行程表」のような形で見せてくれる場合もあるようですが経過に個人差があり「パス=道筋」が見えにくい産科ではこれはないようです。

理由2.保険外診療(←産科は基本これに当てはまる)は価格の公開が義務付けられているもののあくまで検査や処置など個別の価格なので、これらが組み合わさった総額はわかりにくい

理由3.医療費を定めている診療報酬制度がとにかく複雑。例えば、同じ治療をしても月2回まで算定できるもの、1回までのものと細かく決められているので同じ治療や検査をしても日によりにより値段が違うことがある

私も産科健診と保険適用の診察を毎週交互にしていましたが、両者の値段は違いました。おそらくその理由がこれですね。

理由4.これらの複雑さゆえ、医療従事者の中には診療報酬制度を詳しく理解していない人も多い

私の場合、とある感染症の検査を受けたかったので相談したところ、ドクターから自費だけど1000円だからといわれ安心して受けました。しかし明細書には3000円を超える価格が書いてあるではありませんか!ドクターは検査そのものの価格を言われたにすぎず、そこに採血の技術料や管理費が上乗せされていたからでした。当然と言えば当然ですが、1000円と3000円って3倍も違うじゃん!と思ってしまったのでした。

最後に、私が支払った金額を大公開します!

産科通院計18回、総額80,150円
歯科、循環器内科含めると、99,590円

内訳は次の通り。
■病院1.計17,000円
初診:10,000円(妊娠発覚)
2回目:7,000円(妊娠確定、分娩を扱っていないクリニックのため転院)

病院2.計13,500円
初診:10,000円(双子発覚)
2回目:3,500円(双子分娩不可の病院のため紹介状をもらう)

病院3.計49.650円(分娩した病院、計14回通院)
ハイリスク妊娠とのことで、4回目の12週目から管理入院前の27週まで毎週通院に。
妊婦健診クーポンを使う日は超音波検査料の支払い4,400円程度
保険診療内の診察の時は2,700円程度

これに血液検査などが入る日はさらに増えます。
最大7,600円の支払いでした

その他病院
・歯科:12,000円
妊娠前から3か月に1度程度定期受診。妊娠中は2度受診。保険適用外の治療を含むため1回6000円程度。保険適用の歯のチェックや歯石とりは約2,500円

・循環器内科:7,440円
心臓に痛みを感じると訴えたところ主治医の指示で専門病院を受診。結果事なきをえたものの思わぬ出費。

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