産後3日以降の生活、入院生活で面白かったこと(双子妊娠ストーリーNo.33)
帝王切開3日以降はすこしずつ体の状態がよくなっていきました。どんな様子だったかと、退院日までに経験したオモシロエピソードをご紹介します。
1.産後3日目以降の状態
●傷の痛み・つっぱり
薬が効いたのか傷そのものの痛みはあまり感じませんでした。私は点滴ルートの針が痛く痛み止めの注入が嫌だったので、術後2日目以降は経口薬を処方してもらいました。痛みよりもつらかったのは傷のつっぱり。お腹の傷もそうですがその奥の子宮の傷口がひっぱられるようで気になりました。体を起こす、立ち上がる、寝返りをうつ、動くたびに「イタタタ・・・・」となりました。5日目以降は少しずつつっぱりも引いてきたように感じました。
●排尿時の激痛
おしっこを出すときにまるで激痛が走りました。毎回のことでしかも産後2~3週間つづいたのでかなりつらかったです。5年ほど前に膀胱炎になりトイレで一人悶絶していたことを思い出したくらいです。医師によれば、手術の影響で少しばかり神経が圧迫されるなどして痛みが走ることがある、そのうちよくなるとのことでした。産後一番長く続いた不調だったので薬か何かでどうにかしてほしかったですが、そこまで重症でもなかったようで経過観察でした。
●呼吸が浅くなる
痛みやつっぱりに耐えつづけたせいか、体全体がこわばり呼吸も浅くなっていました。息苦しく感じたり夜中突然目が覚めたりと、自分で自覚してしまうほど浅くなっていました。そんな時はヨガで学んだ呼吸法を実践して酸素を全身に送り届けようとしましたが、痛いものは痛く辛いものは辛いのでなかなか深い呼吸は実践できずにいました。この症状も産後5日目くらいから少しずつ良くなっていきました。
●筋肉痛
これも痛みやつっぱりによる影響で全身に力が入ったこと、慣れない搾乳を30分×1日8回したことで筋肉痛に襲われました。首の後ろ、腕、肩、背中、デスクワークを1日中したのかというくらい一瞬で筋肉痛になりました。そんな私を見かねて、出産経験のあるベテラン助産師さんが真夜中に2回も首、腕、背中をマッサージしてくれたことがありました。5~10分くらいの短い時間でしたし、本当は仕事として必要のないサービスだったのでしょうが、私の気持ちに寄り添ってもらっているという感動と手のぬくもりで涙が出るほどうれしかったです。
●悪露
悪露とはどの程度のものなのか?産前にネットや本を見てもよくわかりませんでしたが、私の場合、1日~3日は量もそれなりにありましたが大量出血ということはなかったですし、その後は生理3日目くらいの出血が1~2週間続き産後4週目くらいにかけて少しずつ終わっていく感じでした。
2.面白かったこと
●「ガス出ましたか?」と聞かれ続ける
手術による影響で腸の働きが低下しガスや便を出すのが一時的に難しくなります。ひどい場合には治療が必要になるらしく、産後数日は医療スタッフは私の顔を見るなり皆口をそろえて「ガス出ましたか?」と聞いてきました。あまりにみんなが同じ質問をするのでそのうち面白くなって「たっぷり出ました~」などと答えてました。
●「おっぱい見せてください!」と言われ続ける
私の場合自分で搾乳してNICUに定期的に届けてもらうことになっていました。そのため正しく乳が絞れているか、おっぱいに問題がないか、助産師さんが見てくれます。職業柄なのか助産師さんたちは今こそまさに私たちの腕の見せ所!といわんばかりに、かなり積極的に「見せてください!」と言ってきます。私も初の搾乳だったのでお願いすることが多く助かりました。それにしても「おっぱい見せてください!」なんてこんな高頻度で言われることって人生で普通ないよなとこれも面白おかしく聞いてました。
●出産したらスパルタへ、産後4日目以降はほぼ自由の身
出産前はとにかく安静に無理なくと言われ、歩いてよいのは病棟の同じ階だけ、1階の売店に行くにも助産師さんに車いすを押してもらう、そんな生活を1ヶ月以上続けていた私。産後の「歩いてください」「動いてください」の180度方向転換ぶりに驚愕でした。また産後3日くらいまでは傷や悪露の状態を医師や助産師が定期的にチェックしてくれました。4日目以降は診察もなく、毎日やっていた検温や子どもの心拍確認もなく、やることと言えば1日8回の搾乳だけ。あとは3食掃除付きの快適ホテルで暮らしているかのような自由の身でした。
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