<映画感想>365 Days
どうも、
ノミが白昼夢をみた、です。
最近ネットフリックスで公開されたポーランド映画『365 Days』を見ました。
この映画を見た人のリアクションは次の2つに絞られます。
爆笑かうんざりするかです。
いや、久々にはまりました。
断っておきますが、ハマったというのは映画が賞をもらうほどの素晴らしい作品だからではありません。
その反対です。
だから、ちゃんとした作品を期待している人は諦めた方がいいです。
映画は2015年に世界を騒がせたかの有名なエロティック映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の完コピーとなっております。
エロティック映画界よ、よくぞやってくれました。
世の女性はこれを待っていたのです。
これで世界の声は綺麗に真っ二つに分かれます。
薄っぺらい内容、なんとも言えない演技と演出、そして脚本。
特に、マッシモに迫られた時にみせるラウラの痙攣顔は見逃せないです。
現代社会に何か言及しているわけでもなく、どっちかといえば反現代的価値観を帯びている。
女性をモノとしてしか見ていないアルファ男と物質に執着する女がセックスに溺れる。これがこの映画の内容です。
女と男ではなく、オスとメスという生々しい関係が売りです。
ライオンとウサギの関係です。
映画が唯一面白い言及をしているとしたら、それは恋愛は性的惹かれ合いにしか過ぎないということ。
ストーリーでは主人公の男性が女性に対して強い恋愛感情を持っていて、やがて女性にも男性に対する恋愛感情が芽生える。
と、いう風に演出されていますが、これは勘違いしてはいけません。
恋愛が芽生えている場面はゼロです。
3回見ましたが、ゼロです。
少なくとも、恋愛は身体的惹かれ合いから始まるということのようですね。
正直ここまでくると、観客側が混乱しているのではないでしょうか。
一体、監督は真面目なのかふざけているのか。
『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の教訓はどこにいったのか。
それとも、経済効果に味をしめたのか。
なんせ、あの映画は三部作で、収益はえぐかったですから。
しかし、総合的に見ると、こういった映画は良い出来事なのかもしれません。
何年に一度かは、製作されるべきです。
人間の原始的で生々しくて荒い部分をカバーしてくれる、
一種のスケープゴートではないですか。
そして何よりも、こういう映画が好きな人が多いというのがあります。
いくら上から目線でも、こういった作品を愛する人がいるのです。
馬鹿にしても、ニヤニヤしながら何度も見てしまう映画、それが『365 Days』です。
世界の均衡(それが何かはうまく言えないが)を守るためにも、この映画は我々に必要です。
これが私の結論です。
皆さんもネットフリックス持っていたら、ぜひ「愛」を持って『365 Days』を視聴することをお勧めします!
※未成年の視聴はお控えください。