おかえりモネ

久しぶりにはまった朝ドラ。こんなに一生懸命見たのはスカーレット以来かな?

正直、最初はあまり期待してなかった。現代ものの朝ドラはこれまであまり面白いのがなかったから。でも清原さんは好きだし、とりあえず見てた。

少しずつモネの心の澱が明らかになり、周りの人たちが温かく包んでいる様と、宮城の綺麗な風景に癒され、とどめは菅波先生。無口で壁を作ってる先生との距離が少しずつ近くなり、いつの間にか地域の暮らしに溶け込み、モネに感情を揺すぶられてく。

モネはモネで、まわりに冷やかされてやっと意識をし始めていくスローペース。想いが通じあってもラブラブな恋人というより、すでに信頼できり伴侶状態。

今時の二人の恋物語にしてはゆっくりで穏やかで、それがかえってリアルで。

いろんなことがスピーディーな世の中だから、この物語のように、ゆっくり気持ちを伝え合い、こんがらがった気持ちを少しずつほぐしていく。他人の痛みはわからないけどわかりたい、寄り添いたい。そんな優しいメッセージが常に流れてた。

モネが菅波先生や登米の大人たちにしてもらったことを、みーちゃんやりょーちんなど周りの人たちに還元してるかのようだったな。だから、モネは菅波先生が必要なんだろう。

いつもの朝ドラみたいに元気なヒロインではないし、ドラマチックな何かがあるわけではないけど、その分登場人物の心情が丁寧に紡がれたドラマで、じんわりと涙が出る、そんなドラマだった。

何もない人はいない

この言葉が全てかな。普段は気がつかなくても自分の中にしまってある痛みとかは大なり小なり誰しもあるわけで。その痛みへの向き合いかたの一つをこのドラマで教えてもらった。

無理に無くさなくていい。無理に進まなくてもいい。でも必要以上に自分を苦しめなくてもいい。気にかけてる人がいるよって。

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