青天を衝け

久しぶりにはまった大河ドラマだった。

幕末は好きなんだけど、大河ドラマにするとイマイチになることも多くて。明治にくるとさらに。今までで面白かった幕末ものは、最近だと「篤姫」かな。「八重の桜」も良かったけど、明治になってからの話はあんまり印象に残らなかった。

今回も期待せず見たんだけど、回を重ねるごとに面白くなって。一番はやっぱり一橋の家臣になったあたりから明治時代のあれこれを築いてたあたり。とはいえ、最終回まで、涙したりくすりとしたり、盛り下がることなく走り抜けたと思う。ああ、もう少しこの数ヶ月の話をじっくり見たかったな。親子のすれ違いとかさ。それぐらい、一話足りとも目が離せないドラマだった。

登場人物がそれぞれ本当にこんな人だったんじゃ?ぐらいはまってた。土方歳三や五代さまはこのまま違う大河ドラマにしてほしい。慶喜の印象も変わったし、明治政府を支えた面々がイキイキしてて、こういう熱意のある人たちがいたから今の日本があるんだなと。

なにより栄一。

正直、歴史の教科書の銀行を作りましたくらいしかイメージなく。彼を主人公にしてドラマはどうなるのか?と思ったら、すごい人だった。幕末に志士活動してたの知らなかった。慶喜とあんなに関わる人だと知らなかった。明治政府であんなに働いてたのも、アメリカで精力的に活動してたことも。知らなかったから、次は何が起きるんだろうと楽しみながら見ることが出来た。

幕末を一橋家から見れたのも新鮮で良かった。どうしても、勝った側からの見方が主流だけど、幕府から見た方が、かなり現実的で庶民の感覚にも近いのではと思った。

そして彼を演じた吉沢くん。私、最近は、あんまりテレビドラマ見てないので、朝ドラの薄幸なイケメンぐらいしかわからなくて。全然違うじゃん!俳優さんてすごい。エネルギーに満ち溢れ、自分の信念に向かって動き、泣いたり怒ったり子供のように笑ったり。コロナで暗い気持ちになる時期もあったけど、吉沢栄一のおかげで、感情を揺さぶられ一緒に泣いたりぐるぐるしたり出来た。ありがとう!



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