【ふわっと便りvol.4】“詩を作ってみる!”講座から
このテキストがあまりたくさんの人に読まれないこと、つまりインターネットに載って拡散されたりしないことを願っているけれど——
フラットおおたのみなさんは詩がうまい。
わたしは詩人で、あちこちで詩の講座をしている。なかには経験者も来るカルチャーセンターの講座や、学校の先生を対象とした研修会なんかもある。
それと比べてもうまい。読むのも、書くのもうまい。詩にまちがいはないけれど、うまい、へたはそれなりにある。あったとしてもそこまで重要でないから気にしなくていいのだが、しかしあるにはある。
フラットおおたでは、読むほうを惹きつける引力を持っている作品が、毎回の講座でかならず出てくるのだ。
ここで生まれる詩には、だめな自分を笑いとばすような強さがある。
日常に対する、まっすぐな洞察がある。
そしてなにより、言葉を書くことに対する好奇心がある。
ふだん、危惧していることがある。社会は詩がへたになっている。そして、詩がへたな社会は、きっとあまり長続きしない。
冗談と思われるかもしれないけれど、けっこう本気だ。詩なんか書いてもなんともならない、と言われても、べつに言いかえすつもりはないのだが、問題は詩は詩だけではないということだ。
らんぼうなことを言えば、大切な人にかける言葉にも、電車の中で聴く音楽の歌詞にも、仕事で使う言葉にも、人を呼ぶためのチラシに書いたメッセージにも、本当はすこしずつ詩が混じっていないといけない。けれどそれが減ってきている。
だから、おおたのみなさんが頼もしい。みなさんが詩を持っていまの場所で暮らしているだけで、社会から詩がなくなっていくのが一歩食いとめられるような気がしている。
ということで、これからも毎月詩を持ってやってきますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします!
詩人・向坂くじら
※「詩を作ってみる!」講座は、毎月第四金曜日に行っています。
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