『あったらいいなと思う学校の福利厚生を考えてみてください!』 募集アイデアを大公開!
2022年3月まで学生向けコンテストプラットフォーム『FLASPO』にて公開されていたTRY『あったらいいなと思う学校の福利厚生を考えてみてください!』にて、学生から提出されたアイデアを大公開!
TRY(コンテスト)はこちらから!
https://flaspo.jp/try/250
コロナ禍により、学生がキャンパスへ行く機会が大幅に減ったとともに、好奇心がくすぐられる偶然の出会いも同じく減りました。そこで、学校生活の中で「もし学校がこんな支援をしてくれたら、行動してみたい・挑戦してみたい」と思えるようなアイデアを全国の学生から募集しました!
今回は、本TRYで提出されたアイデアを全て大公開いたします!!
今回募集した質問は以下の5つ
①あなたがあればいいなと思う学校の福利厚生アイデアを考えてください
②あなたがそのアイデアを考えたその背景・経験を具体的に教えてください。
③ ②の背景・経験があなたのアイデアにはどう生かされていますか?アイデアの強みと共に教えてください。
④そのアイデアはなぜ学生の行動を促すことができますか?
⑤そのアイデアを学校が行う意義を教えてください。
是非、今後FLASPOのTRYに参加する際、就活におけるESを書く際の参考にしてみてください!
① 社会とつながる!学生間食券・割引券贈与支援サービス
①あなたがあればいいなと思う学校の福利厚生アイデアを考えてください。
3日分の学生食堂食券が配布される福利厚生。大学生協や大学食堂が大学と連携し、大学食堂の電子版食券が提供される。食券や割引券が不要な学生・他の学生に提供したい学生は、返上することもできる。返上された券は、コロナ禍でアルバイト収入が減少したり家計が急変したりしている学生や、ひとり親家庭の学生、社会的養護を経験したアフターケアを必要とする学生に対して贈ることができる。食券の配布や贈与は、大学ポータルで管理する。
②あなたがそのアイデアを考えたその背景・経験を具体的に教えてください。
私は大学時代、家庭での虐待によって精神バランスを崩した影響でアルバイトに行けなくなり、食料品もまともに購入できないほど困窮していた時期があった。学費の支払い期限と生活費を計算しつつ、切り詰めた生活を余儀なくされていた頃、学業に向かうことは到底できなかった。しかしその時、大学の先生から食品を支援していただいたり、研究室という居場所を提供していただいたりと支えていただいたことで、気持ちにゆとりができた。現在も経済的に厳しい生活を余儀なくされているが、給付金や食料品支援を活用しながら大学院に通うことができている。この経験から、食を通した支援のあり方が重要であると考えている。
③ ②の背景・経験があなたのアイデアにはどう生かされていますか?アイデアの強みと共に教えてください。
コロナ禍の今、かつての私と類似した経済状況に置かれている学生が増加していると報道されている。こういった学生たちの生活環境を改善させることで、経済的理由による学生の退学を防ぐ一助となる。また、金銭的な困窮によって深夜のアルバイトを詰め込んだり、先行き不安を感じたりすることにより生活リズムが乱れ、研究や勉強が疎かになってしまう可能性がある。食を通し、学生の学びを保障することができると考える。
④そのアイデアはなぜ学生の行動を促すことができますか?
困窮している学生は、まず「支援」の輪の中に組み込まれる経験をすることで、社会のネットワークの中に自己を位置づけることができるようになる。現在は児童養護施設や里親家庭で育てられた大学生への支援(アフターケア)や給付金といったサービスが充実しているが、そういったサービスを知らなかったり、支給基準漏れによってサービスを受けられなかったりする学生もいる。サービスを受けることへの抵抗感を煽る世相もある。こういった学生が、支援を活用して生活を安定化させることを経験することができる。さらに、公共・民間の支援を調べ、新たな支援の輪とつながるきっかけにもなると考える。まずは心理的なハードルの低い大学の支援とつながることで、支援を受けることが憚られる行為ではないことをまず知ることができる。
サービスの必要のない学生は、経済的に困窮している学生に贈与できるようにすることで、「寄付」や「支援」という行為が身近になる。また、自分自身の社会の中で比較的安定的な家庭に暮らせているという立場性に気づくことができると同時に、社会問題を遠くの問題ではなく身近な問題として考えることを促せると想定できる。
自分自身の研究課題や専門領域だけを学んで卒業するのではなく、社会問題に目を向けることの重要性を知り、自発的に思考するといった行動を促すことができる。
⑤そのアイデアを学校が行う意義を教えてください。
貧困問題改善を学生の自助に求めるのではなく、社会問題として捉えて学校がまず、困窮学生を可視化し支えることが必要である。また、学生に学習機会を提供する義務があると考える。支援をすることで、経済的事由による学生の休学や退学も防ぐことができる。
② 大学図書館の書籍買取サービス
①あなたがあればいいなと思う学校の福利厚生アイデアを考えてください。
学生が購入して読み終わった書籍(漫画や雑誌以外など)で、大学図書館に蔵書が無い場合、大図書館に定価の何割で売る事ができるサービス。
②あなたがそのアイデアを考えたその背景・経験を具体的に教えてください。
授業の一環で書籍が必要になった時に、どうしても図書館で借りられる本ばかりを使ってしまう。しかし、図書館に無い本も使ってみたいが、買って読み終わった後の処遇に困った。メルカリなどで売る場合も、ニッチな書籍は中々売れなかったり、値段が安くなってしまう。捨てるのも忍びないので本を有効活用したい。また、コロナ禍で大学図書館に行く機会が無いので何か行く動機が欲しい。
③ ②の背景・経験があなたのアイデアにはどう生かされていますか?アイデアの強みと共に教えてください。
このアイデアの強みは、コロナ禍で失われた可能性がある大学図書館の存在意義を改めて強調する点にある。というのも、大学図書館は通学時にはよく利用したが、オンライン授業が始まってから中々行く機会がない。そうした時に、本を売る事が出来るという実利的な側面があれば、学生達の関心も再び図書館に向かい、最初から本が好きな人以外にも利用して貰える可能性が生まれる。Twitterやインスタグラムを見ても、本を買ってメルカリで売るという方法が良く散見されるので、この発想を思いついた。
④そのアイデアはなぜ学生の行動を促すことができますか?
お金が無いが本は読みたい学生にとって本を買った後一定額で売れるという事は安心感に繋がる。また、本にはあまり興味は無いが得出来る情報を聞いた学生が、図書館と書店で本を検索して、そこから本への興味が沸き起こる可能性がある。
⑤そのアイデアを学校が行う意義を教えてください。
学校は知を学ぶための場所である。そのため、学生の本分でもある学問への探究する行為に繋がる本施策は学校の教育方針とも矛盾しない。また、大学図書館の年間維持費用はかなり大きいものであり、図書館が大学生に使われないという事は損失である。図書館で本を読んだことにより、新たな発想を促進したり、キャリアへの関心を持ち、その結果大学の評判を底上げする可能性もある。
③ スポーツ用品の無料貸し出し
①あなたがあればいいなと思う学校の福利厚生アイデアを考えてください。 「スポーツ用品の無料貸し出し」
スポーツを行うにあたって必要な、ボールやゴールといった道具を、無料で貸し出してくれる福利厚生である。メジャーなスポーツからマイナーなスポーツまで、幅広い道具を貸し出ししてくれるサービスである。
②あなたがそのアイデアを考えたその背景・経験を具体的に教えてください。
オリンピックなどを鑑賞して、「このスポーツをやってみたい!」というように考えたとしても、そのスポーツが自分に向いているのかもわからない状態で、必要な道具にお金をかけることにためらいを感じることが多くあった。また、スポーツを始めるにあたって、どのような道具が必要で、どれを選べばいいのかということがわからず、始めることができないといった経験があった。
③ ②の背景・経験があなたのアイデアにはどう生かされていますか?アイデアの強みと共に教えてください。
スポーツを始めることへのハードルの高さから、本当はチャレンジしてみたい競技もあきらめることがあった。また、無理に他の道具を代用するなどして、結果けがなどにつながるというようなことも多々あり、そのような経験の中で、現状では自然とスポーツを行う機会も減っていってしまっている。このアイデアでは、学校側が競技を行うために必要な道具一式をそろえることで、スポーツを始めることへのハードルが下がるという強みがある。また、適切な道具を使用できるようになることで、けがや事故を未然に防ぐことも可能になる。
④そのアイデアはなぜ学生の行動を促すことができますか?
無料で道具を利用できるようになれば、スポーツを始めることをあきらめず、様々なスポーツに挑戦できるようになるのではと考えた。スポーツを始めることへのハードルが低くなれば、学生も数多くのスポーツに触れることができ、自分の好みに応じたスポーツを選択し、生涯にわたってスポーツに取り組み、健康な生活を送ることにもつながるのではないだろうか。また、自分に合ったスポーツを見つけられることで、スポーツへの苦手意識などが払しょくされ、多くの学生がスポーツを楽しめる社会になると考える。
⑤そのアイデアを学校が行う意義を教えてください。
スポーツを通して生涯学習教育を行うことができると考える。それぞれの生徒が自分に合ったスポーツを見つけることで、生涯を通してスポーツが自己実現の場になるとともに、健康の増強にもつながる。また、自発的なスポーツへの取り組みを通じて、協調性や努力の重要性といった精神的な教育を行うことも可能になる。
今回は3つのアイデアを公開しました!是非参考にしてみてください!vol.2も近日中に公開しますのでお楽しみに!