寝不足頭で令和6年5月1日を乗り切ったある人間の記録
「眠れない…」
整体に行った日、ゆっくりと眠るつもりでいたが日付が変わっても眠れず、1時を回る少し前にベッドに入った。
ホットアイマスクをつけてぐっすり眠ろうとするも、眠れず…。
急な雨の音も鳴り、さらに眠れない状態に追い打ちをかける。
どうにか誤魔化して眠ろうとするも、尿意が邪魔して「もうダメだ」と突きつけられベッドを出る。
ふと時計を見ると2時30分。
1時間半くらいしか経っていなかった。
(これはまずいな…)
どうにか尿意を追い出して、再びベッドに冷めたホットアイマスクを付け直して寝直しを試みる。
眠れてるのか眠れていないのかふわふわした状態が続く。
(もしかしてこれは諦めた方がいいのでは)
そう思い時計を見ると2時58分。
(これは今日眠れないとキツイけどな…)
ナイトモードにしているタブレットで寝付けないから始まって検索した。
(はまってるなぁ、ドツボに)
たどり着いたページでベッドから離れるというワードが目に入った。
思い立ったかのようにベッドから出て、テーブルと椅子を片付ける。
頭の中を白い紙で書き殴っていた。
今月のことを色々書いていた。
やりたいこと、やらなきゃいけないこと、優先順位をつけないといけないこと、
無我夢中で書き進めていた。
気がついたら表面がいっぱいになっていた。
しかし眠気は来ない。
別の紙に今度は意味が分からないことを書き続けていた。
すると、眠気らしいものが来た。
「これはチャンスだ」
そう言ってもう1回ベッドに入る。
目を閉じてみる。
微妙に眠気かと思いきや、そうでもなかった。
そんな中で気がついたら外が明るくなっていた。
(もうこれは起きるでいいかもしれない)
やむを得ず椅子に座り、テーブルの前で作業をする。
気がついたらいつもの朝の時間になっていた。
朝ごはんを食べて諸々作業をしていたら、8時20分過ぎに眠気が来た。
(ようやくかい)
「20分だけ」と決めて少し横になってみる。
次の瞬間時計を見たら9時2分。
「やってしまった」
普段着替えて家を出るのはどんなに遅くても9時には家を出る。
その時間を回っていた。
しかもパジャマ姿。
急いで着替えて、カバンの中にパソコンにタブレットを詰めて、グレーのマスクをして、
3分後には家を出た。
地下鉄はもう間に合わない、しょうがないタクシーに乗って行こう。
急いでタクシーが止まりそうな通りに出て、1台タクシーを捕まえる。
目的地を告げて、タクシー内のタブレットを使って支払い手続きを先に済ませる。
タクシーの中のタブレット広告を見ながら、目的地に運ばれていく自分。
普段よりもよりゆとりのある時間帯に到着。
コンビニで飲み物を買う余裕が出来、職場に傾れ込む。
しかし、忘れていたある感覚が蘇ってきた。
(眠い…、とても眠い…)
仕事をどう進めるといいのかに困っていたが、
「いつもよりも丁寧に聞いて、落ち着いて答えよう」というモードに直ぐにチューニングした。
気が付けばドカドカと忙しく、幸いなことに眠気を感じられる余裕も無くなっていった。
合間で炭酸水やオロナミンCを飲んで眠気を潰していたのもあるが、別の代償があった。
尿意だ。
忙しさのおかげで眠気同様に誤魔化せていたが、だんだんと無理になってきた。
少し合間を見つけて抜けて、お手洗いに向かう。
尿意が解放されるのと同時に、今度は眠気が襲ってくる。
頭が少し、キュウっと締め付けたり、フワッと浮き上がる感触を味わったり、訳のわからない感触が行き来していく。
訳のわからないまま仕事に戻る。
昼休み。
弁当の後にリアルゴールドを飲む。
(ここからまた一踏ん張りしよう)
苦味が割りに濃い日本茶を飲み、午後の仕事をどんどんと重ねていく。
午前中と変わらず丁寧に落ち着いてを続けるも、忙しい。
どうにか乗り切るしかない。
自分が果てるのが先か、帰る時間が先か、
なんとか帰る時間が先だった。
そこから少し歩いて、コンビニでカフェオレを買って、自習室へ。
今日のことを書いておきたくて、パソコンのキーボードを叩く。
これでケリを付けて、今日こそはゆっくり眠ろうと思う。