第71回NHK紅白歌合戦が素晴らしかった
2020年12月31日,第71回NHK紅白歌合戦が放送された。
今回は無観客ということもありNHKホールをより広く使った他,NHK内の101スタジオやオーケストラスタジオも使い演出にも大きな幅が出て来た。
個人的な感想を話すと,とても歌がよく入ってきたすごく素晴らしい紅白だったのを感じる。
司会者の3人もまた素晴らしく,総合司会の内村光良さんの安定した進行もよかったし,紅組司会の二階堂ふみさんの司会も歌もすごく違和感のない感じで全編進めたのも印象に残り,白組司会の大泉洋さんの所々の良い感じの脱線と引き締める部分の引き締めのバランスが絶妙だった。
序盤のKing&Prince−Foorin−山内惠介さんの場所が違っての流れもとても良かった。Foorinの曲紹介をKing & Princeが行い,山内惠介さんの曲紹介のFoorinが行うという紅白で今までにない演出がありとても印象に残った。
101スタジオのFoorinでは歌い終わった King& Princeをはじめとした出場歌手や司会者や審査員などがスタジオ後ろのスクリーンで一緒に踊っていて場所場所ごとの特徴が出ていて今回の紅白がいつもとまた違ったまた素敵なものになるというのを最初の段階から確信できた。
オーケストラスタジオのフルオーケストラの生演奏もとても良く,照明などの演出が限られる分歌手の側の歌の表現力などが非常に問われるがどのアーティストもとても良いステージだった。
前半もmiletさんやさだまさしさんや鈴木雅之さん,Little Glee MonsterやHey!Say!JUMPなどすごく良いステージが多かったが,後半が最初のNiZiUから最後のMISIAさんまでどのステージも素晴らしかった。
特に後半のステージで印象に残っているのが紅組はPerfumeとLiSAさんとYOASOBIと東京事変とあいみょんさんとSuperflyとMISIAさん。
Perfumeはメドレー選曲(2008年リリースの「Dream Fighter」「Baby Cruising Love」と2020年リリースの「Time Warp」)演出が過去・今・未来を
LiSAさんの「紅蓮華」から「炎」への衣装早変わり,主題歌の鬼滅の刃の煉獄さんの声,なおかつ歌もとても素晴らしかった。
YOASOBIは先に挙げた3箇所以外からの中継(角川武蔵野ミュージアムの本棚劇場)ということもあり,より世界観が構築されている感じがとても良かったし,ボーカルもすごく印象に残っている。
東京事変は後ろのスクリーンでの演出の後の,和服を着ての演奏やダンサーがとても印象的だった。
あいみょんさんはシンプルな中に艶を感じる歌がとても印象的だった。
Superflyは越智さんの歌声とオーケストラの混ざり具合がとても素晴らしかった。
歌い納めの大トリMISIAさんは素晴らしい歌声で,全てを包み込むような感じが強かった。
白組はOfficial髭男dismとMr.Childrenと星野源さん。
Official髭男dismはGReeeeN→嵐→LiSAさんという強い流れをさらに継ぐ感じで,特に2コーラス目以降の歌声がより強くなるのがとても良かった。
Mr.Childrenはスタジオのシンプルなセットの中で今届けたい歌というのが強く伝わってくる熱演だった。
星野源さんは「うちで踊ろう」の2番もそうだが歌い出しの大晦日にちなんだ歌詞もとても良かった。
特別企画はGReeeeNと前日に発表になった玉置浩二が特に印象的だった。
GReeeeNは「エール」の主題歌「星影のエール」とサプライズで大ヒット曲「キセキ」を歌っていて,特に「キセキ」はいつか紅白で聴いてみたいと思っていた曲だったので,尚の事強く残った。
玉置浩二はオーケストラアレンジの「田園」が今の自分になおのこと強く響いて途中で号泣してしまった。
個人的にはCOUNTDOWN JAPANに2012年から毎年参加しているため,こうして最初から最後までリアルタイムで見たのが9年ぶりだった。
(毎年録画して元旦に帰った後に振り返って観ている)
その2020年の紅白が今まで見た中でトップ3に入るほど強く印象に残った。
去年はビルボードチャートの一般化やサブスクの普及,4月と5月のCD大型リリースの延期が続いたこと,TikTokの定着により音楽のヒットの出る潮目が大きく変わった印象がある。
今年はどういった音楽シーンになるのか,大晦日の紅白歌合戦がどのようなものになるのか非常に楽しみなところだ。
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