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生活のディテールを愛でる

(↑ 昨日の続きの太陽の光。これは災害用に買ったソーラーランプ。ドライにしたオレガノ・ケントビューティーと木の実入れました。普通に見ると、地味な色だけど、明かりを灯すときれい♪)

「生活のディテールを愛でる」というのは、梨木香歩さんの言葉です。

「村岡花子と赤毛のアンの世界」(河出書房新社)という本の中で、「モンゴメリと村岡花子からもらったもの」というテーマの熊井明子さんとの対談の中で話されていて、その言葉のチョイスに、さすが!と思いました。

この「生活のディテールを愛でる」ことが、どれだけ人を安定させて、明るい方向へ向かわせ、身体の機能まで整えるか、ということを、梨木さんも言っていますが、私も、モンゴメリと村岡花子からどれだけ学んだかわかりません。

「神は細部に宿る」という言葉もありますが、日々の暮らしの細部を、その人らしく楽しむことができたら、人生に光が差してきますよね。

たとえば、これは私の例ですが、今から40年ほど前、まだ10代の頃、友人の家に行った時、紅茶を出してくれたのですが、そのティーポットに、素敵なカバーがかかっていて、衝撃を受けました。今でこそ、「ティーコゼ―」はどこにでも売っていますが、当時はほとんど見かけませんでしたので、胸がときめきました♡

帰ってさっそく布地屋さんに行って、見よう見真似で作りましたが、その後お茶の時間がどんなに楽しくなったかは、もうそれ以前とは比較にならないくらいでした。

ティーコぜ―ひとつで、一日の輝きが違ってきました。

そしてその話とほとんど同じ、まるで私のこと?というようなおはなしが載っている児童書があるので、ご紹介しますね。とても良い本です。身近に小さいお子さんがおられたらぜひ読んであげてほしい。

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「ミリー・モリー・マンデーのおはなし」(ジョイス・L・ブリスリー 作 上条由美子 訳 菊池恭子 絵 福音館書店)

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ミリー・モリー・マンデーが魅了された真ん中のティーコぜ―わかりますか?

他にもたくさんかわいいおはなしが載っています。

ちなみに英語版の挿し絵は

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ミリー・モリー・マンデーをお茶に呼んでくれたマギンズさんの雰囲気が違いますね。細い!

紅茶を飲むのに、高価な茶葉を買わなくても、例えば、スーパーで一番安いティーバッグだったとしても、ティーポットを温めて、ティーコぜ―をかけて、ていねいに入れるだけで、お茶の味も、そしてその時間そのものも豊かになります。二杯目も温かいまま。心も温かいままです。

これは私の例なので、その人その人で、その愛でるポイントは違うと思いますが、どんな人にも、「生活」がありますから、その「生活」の細部を、おもしろがる、楽しむ、愛でることで、毎日は輝き、そして心身ともに元気になれると思います。

認知症の義母がまだ元気だった頃、教えてもらいながら作った30年前のティーコぜ―。倹約家の義母の残り毛糸がなんとも昭和を感じさせます(^^;虫食いがたくさんありますが、アイルランドの民家のイメージで作ったんです。今も現役で使っています。

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なかなか気持ちが上がらない時もありますが、とりあえず口角上げて、深い呼吸意識して、過ごしていきましょう。

あなたの生活の細部が輝きますように☆

読んでくださってありがとうございます。

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