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「決意」が現実を動かす

(↑ 今朝のチェッカーベリー いつもへたくそでごめんなさい)
グリムの昔話「かえるの王さま」ご存知の方も多いと思います。
お姫様がみにくいカエルを壁にたたきつけたとたんに、王子様に変身するところが、長い間、ずっと謎でした。
「壁にたたきつける」ってかなり激しい動作ですよね。
でもある時、ふと「本気」とか「正直」とかそういうことが、魔法をとく(現実を動かす)鍵なのかも、と思っていました。

すると、その答えが「昔話の深層 ユング心理学とグリム童話」(河合隼雄 講談社)に書かれていました。

「無意識界から意識界へと心理的内容が移行するとき、
そこに「そうとうな自我の関与」がないかぎり、それは建設的なものとならないのである」
ここには、「姫が壁にたたきつける決意」という表現でかかれています。

私は昔話が好きでたくさん・・でもないかな?まあまあ読みましたが、グリム以外にも昔話にはこの「本気の決意」によって、人生を切り開いていくものが、けっこうあります。
イギリスの「かしこいモリー」、タイの「マカトのたからがい」・・。

これを「ただの昔話」と思うか、それとも、「先人からの深いメッセージ」ととるかはその人次第ですが・・。
でも河合隼雄の言うように「そうとうな自我の関与」つまり「絶対にこうする!!!」という強い決意があれば、自分の未来は建設的に動いていくのではと思います。

私たちの無意識(潜在意識)と、意識(顕在意識)が、一致した時、現実は大きく動き出すのではないでしょうか?

例えば普通に考えても、
「私はパン屋さんに絶対になる!!!」と決意した人と、「私はパン屋さんになりたいなあ」となんとなく思っている人が、人気のパン屋さんに行ったとすると、その時、二人の目に入ってくる情報は全く違ってきますよね。
決意した人は、パンの材料から様々なこと、立地条件から、客層、パンの並べ方・・・・本気でチェックしますよね。
でも、なんとなく思ってる人は、そこまで考えないと思うのです。そうすると、自分の中に入ってくる情報がまったく違ってきますよね。

そう「決意する」って、すごいことなんじゃないかなと思います。
まず動く前に、自分の中に入ってくる情報が変わり、それが行動へつながり、そしてご縁にも繋がっていくようなそんな気がしています。

けれどこの本の最後に「生きるとは自分を個性化すること」のところで、
二者択一の問題があった時、「はやまって片方に決めてしまうことなく、両者の葛藤のなかに身をおいて、正面からとり組んでゆくと、「その人なりの第三の道」が開けてくるものである。」とあります。決意しなくても幸せになるケースもあるし、人の道はそれぞれということですかね。

そして「幸せ」というのは、条件ではなく「心の状態」ですから、例えば「パン屋」さんになったらそれで終わりではなく、また次の課題がありますよね。
昔話と違って、私たちの人生は「こうなれば幸せ」という終着点はないということかなと思います。
河合隼雄の言葉をかりれば「ひとつの段階の成就の次にはまた次の段階が待っている」

ということで、今日一日「楽しむぞ!」と決意して過ごして生きましょう。

それでは読んで下さる方の幸せの道を祈って今日はおしまいにします。
ありがとうございました。





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