何回説明しても伝わらないはなぜ起こるのか 著者:今井むつみさん

気づきを3つ示す。

1.スキームが存在すること
2.優秀な人は「忘れる」を念頭におく
3.意図を読むこと

1.スキームが存在する
スキームは、人の認知の枠組み。
同じ内容を聞いても、どう解釈、理解するかはその人のスキームにより決まるということ。
前提となる認知の枠組みが整っていなければ正しく理解することはできない。
言い換えると、相手にも正しく伝えることができないということ。
今日も会議で、1人の人の悩みを2人の聴く側が15分経っても理解できていないということがあった。このスキームを前提として話を進めることが大切だと実感した瞬間。

2.優秀な人は「忘れる」を念頭に置いている
人は「よく忘れる」。これを念頭に置いて行動ができると良い仕事ができる。
コミュニケーションの齟齬は互いの記憶違いから起こることが多く、それが起こらないような配慮を行い進めていくと結果的に工数の削減につながるからである。

3.意図を読むこと
スキームの話と関連する。
相手の発言についても、そのままの意味を汲み取るではなく「意図を読む」が重要だ。
意図を汲み取ることができたら、相手の発言から真意を読み取り、適切なフォローができる。
営業でも人事でも企画でも極めて重要な能力だ。仕事は相手の問題解決をする。
問題を理解できなければ解がでるはずもない。
当然の話に見えるが、意図を蔑ろにしてしまうケースは多々ある。
こちらも都合よく解釈したくなるからだ。
一歩踏みとどまって、意図を読んだ上で丁寧に対応していくことが、仕事においては結果的に工数削減and効果向上が期待できる。 

理解できなかったことがあれば、
それは自分のスキームに問題がある可能性があるとメタ認知できる。
そのために必要な知識は何か考えることでスキームの広がりが期待できると思う。

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