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兼六園の根上松に図的空間

数年ぶりに金沢へ滞在した帰りの北陸新幹線で、ギリギリ陽が落ちていない夕暮れの景色を時速260km/hで揺られながらこの記事を書いている。

石川県金沢市は好きな街のひとつだ。

特に街を歩いているだけで時間軸を意識することができる点がお気に入りの理由である。加賀百万石というだけあって、町中古都のように道路も建物もファシリティも整備されている。しかし、人が手を加えていない部分、つまり非人工的な環境からも時間の匂いを嗅ぐことができる。

さらに空間軸を図化しながら散策する楽しみもある。僕は常に環境を図化(環境を知覚・認知して獲得した表象を内的ダイアグラムに変換する作業)して思考に耽っているのだが、金沢という街は意味軸よりも空間軸に比重を感じる。

ここから先はTHE・観光地である「兼六園」と「21世紀美術館」で図的な印象を受けた出来事を2つの記事で振り返ろうと思う。

まずは兼六園から。

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「図解思想家」髙野雄一の日常生活。図的な瞬間を徒然に切り取るエッセイみたいなもの。意味があったりなかったりする。週1~2回くらい更新します。

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