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「頭のスッキリ感が違う。」―ベテランエンジニアが語る「新人にも図解をオススメしたい」理由とは
こんにちは。日本を図解先進国にする図解思想家の髙野です。
Metagramでは、図解を用いた思考法「ダイアグラム思考」を企業向け研修プログラムとして展開しています。現場で活躍する図解リーダーたちから図解の魅力や、図解の活用ポイントを等身大のインタビューで迫ります。
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今回お話を伺うことができたのは中川さん(48)。
大手企業のソフトウェア技術部門でIoTデバイスの開発や設計の業務をされています。
ダイアグラム思考研修で習得した図解スキルをどのように業務で活用されているのかをお聞きしました。
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「自由自在に図を描けるようになりたい」から参加した
――本日はよろしくお願いします。まずはダイアグラム思考研修に参加しようと思ったきっかけを教えてください。
開発や設計の業務では、普段から図を描くことが多いです。特に、表形式のマトリクス図や、設計段階の流れを表すためにモデル図を描く頻度は高いです。でも、図のレパートリーも少ないし、1枚の図を描くために時間がかかってしまっていたんです。
そんな時に、グループ会社の社員なら誰でも参加できるセミナーの案内でダイアグラム思考を見つけたのがきっかけです。
もっと自由自在に図が描けるようになったら、仕事がさらに面白くなると思っていました。そんなところにちょうど「ダイアグラム思考」という面白いタイトルの案内があったので迷わず参加しました。
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インプットのための図解「モード1」で仕事が変わった
――ダイアグラム思考研修で特に印象に残っている話はどれでしょうか。
ダイアグラム思考には、図によって自分の理解を促進するための「モード1」と、誰かに自分の頭の中を伝えるための「モード2」があるじゃないですか。私は特に「モード1」の考え方が印象的でした。
そもそも、図解の目的がインプットとアウトプットで2種類に分かれるというのが、気づいているようで気づいていないポイントでした。
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――インプットのための図解ですね。受講後に「モード1」の図解はどのように変化がありましたか。
まず、図を描く量と回数が増えました。とにかく、考え事をしているときに手書きの汚い図でもいいから、頭の中身を整理するための図をたくさん描いてみようというマインドに変化しました。
さらに、図を描く量が増えたことで、図を描くスピードもすごく速くなりました。わかりやすい例としては、人と会話しながらリアルタイムで図を描けるようになりましたね。
あとは、「ダイアグラムの型」を教えてもらったので、図解のレパートリーが増えました。例えば、モノゴトの比較をするときに「2軸図」というフレームが使えることは新しい発見でした。逆に、ほかにもたくさんの図解フレームを使ってみたいので、「この業務はもしかしたら〇〇図で図解できるかも」という発想が生まれるようになりました。
なにより、「モード1」の図解を意識するようになってから頭のスッキリ感が違いますね。以前は、頭の中を整理するときにキーワードを文字として書き出していたのですが、図が描けるようになってからは、構造を意識して整理することができるようになりました。情報の輪郭がくっきりするようになりましたね。
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実業務のコミュニケーションでも活用できる図解のスキル
――実際の業務でもダイアグラム思考を活用していますか。
早速、活用していますよ!
具体的には、プロダクトのリリース作業をメンバーと共有するときに、プロセス図やモデル図を用いて情報共有をしています。これまではリリース作業の手順がバラバラのドキュメントで点在されてしまっていて、担当者が誰かもわからなくなってしまっていたこともあったのですが、私が1枚の図にまとめることで、必要な作業を全員が認識できるようになりました。
メンバー共通の図が描けてからは、とにかく会話がスムーズになりました。作業の全体像を俯瞰できるようになったので、メンバー間の役割分担に関する不安が軽減されました。
――従来のロジカルシンキング研修などと比べて効果の違いを感じますか。
ロジカルシンキング研修って、受講すると逆に苦手意識を持ってしまう人も多いと思うんですよ。帰納法とか演繹法とか、難しい言葉が出てきて敷居が上がってしまうような感覚ですね。その点、ダイアグラム思考は「図を描いてみる」っていう行為が最小単位の実践なので、スキルが自然に身に着いていきました。
なので、研修の効果をすぐに実感できていますし、なによりも図なので、実践した結果が目に見える点もモチベーションが上がります。
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新人にこそ図解を身に着けてほしい
――図解の効果を実感している中川さん。どのような人にダイアグラム思考研修を受講してほしいですか。
やっぱり新人ですね。入社3年目から10年目くらいまで幅広く図解スキルを身に着けてほしいです。新人のうちって、どうしても成果を出すために焦ったりするじゃないですか。まずは、目の前の見えているものだけに縛られずに、ダイアグラム思考「モード1」で考え方を整理できるようになってほしいですね。
急がば回れじゃないですけど、情報を伝えたいとき、つまり「モード2」を使いたいときでも、一度「モード1」で情報を整理して視座を高めて、視野を広げてからトライできるようになるといいですよね。
極端に言えば小さい子どもたちが、今のうちから図解できるようになったら最強だと思います。言葉だけじゃなくて、言葉と視覚の両面からコミュニケーションする癖がついていると理解が速くなるんじゃないかな。私も子どもたちにダイアグラム思考を教えられるようになりたいです。
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図解とは「レンズを作る装置」である
――最後に、中川さんにとっての「図解」とは?
私にとっての図解とは「レンズを作る装置」ですね。
他の人に、自分の頭の中を見せるのって大変なんですよね。だけど、モノゴトを図解することによって、自分が掛けていたレンズを相手に渡すことができるようになるんですよ。言葉だけで伝えてもなかなか難しいので、図を描いて実物に近いイメージを示すことができるのは、素晴らしいことです。
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――貴重なお話をありがとうございます。
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Metagramでは、ダイアグラム思考を身に着けた方々へのインタビューと、ご意見のフィードバックを継続して参ります。図解を実践したからこそ抽出できる「ユーザーの本音」を大切にしながら、アカデミアでの研究成果とエビデンスを重視して改善していきます。
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株式会社Metagramとは
Metagramは「日本を図解先進国」にするために代表取締役:髙野雄一が立ち上げました。図解には「あらゆるモノゴトを多視点から構造化して可視化する」チカラがあります。『ダイアグラム思考』を用いることで、個人の思考を深めるだけでなく、 人々のコミュニケーションを認識のズレなく円滑にすることができます。図解が強みとなることで、国や地域、業種や業界、年齢や役職を問わずに、 誰もが図解でコミュニケーションできるリーダーの育成を目指します。
代表取締役:髙野 雄一
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