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ひとり旅のすすめ(一応女子・おばさん編)

私くらいの年齢になると、友人と一緒に旅行に行けなくなる。
かつて何度も一緒に旅行に行っていた友人たちは、子供のことや介護のことでそうそう簡単には家を空けることができないお年頃だ。
一泊の国内旅行だってままならない。

旅行に行きたい。
国内なら単独でもなんとでもなるが、私が行きたいのは海外だ。
英語の話せない私にとって海外ひとり旅はかなりハードルが高い。

海外に到着してから、空港からホテルまでちゃんと行けるか。
タクシーでぼったくられないか。
そもそそもタクシーの運転手さんを全面信頼していいのか。
公共交通機関にしたらしたで、おそらく切符の買い方でまごつくだろう。
であれば、当然観光地へひとりで移動できるのか。

などなど心配事が次から次へと浮かんで、萎縮してしまう。

というわけで、
もしもあなたが(私だが)、どうしても旅行に行きたいと思うのならばパッケージツアーという手がある。
ホテルと飛行機だけのフリープラン型ではなく、添乗員(もしくは現地係員)付きで観光地の周遊と食事もセットという旅行会社におまかせなもの。

若い時はガチガチに予定を決められているパッケージツアーなんて、面白みもスリルもないと少しバカにしていた。
しかし、今となっては言葉もわからない異国の地で、バスで観光地に連れて行ってくれる、食事の手配もしてくれるなんて大変ありがたい。
友人と一緒だとお互いに助け合えるが、ひとりだと全部おのれの力で乗り切らなければならないのだ。
刺激は少ないかもしれないが安心がある。

コロナの影響下で「おひとりさま限定ツアー」となるものが増えた。
一人部屋追加料金を別途取られないし(組み込まれているのだろうが、別途追加代金と表記されるだけで損をした気分になる)、全員がひとりで参加しているというのも気楽だ。

去年どうしてもタイに行きたくて、勇気を振り絞って申し込んでみた。
結果とてもよかった。
そうか、この手があったかと遅まきながら気づいたわけである。

空港への送迎もあるし、バスで観光地を周ってくれるし、レストランは予約してある。

何よりもホテルが一人部屋というのがよかった。
友人と一緒は楽しいけれど、疲れてくるとお互いに雰囲気が悪くなるときもある。若かりし頃はおしゃべりをずーっとしてるのも楽しかったし、多少の寝不足も吹き飛ばすだけの体力があった。しかしこの年齢になると夜はホテルの部屋でひとりでゆっくり休みたいのである。

今年、私はコペンハーゲン&ノルウェーのパッケージツアーに申し込んでみた。
今回は特に「おひとりさま限定」ではない。一人参加者が5名もいた。
しかも全部女性。たくましい。

一人部屋追加代金は結構かかったが、やっぱり一人部屋は快適であった。

添乗員付きパッケージツアーには、もちろんデメリットもある。

  1. 万が一合わない人ばかりだったらテンション下がる。

  2. 一人部屋追加代金が高い。

  3. 行ってみたいカフェやレストラン、お店に好き勝手には行けない。

  4. 朝が早い。

  5. スケジュールが決まっているので自由がきかない。

  6. 日本人同士で移動するので海外感が薄れる。

  7. 万が一部屋にユーレイがでたら怖い。

一方ひとりで参加するメリットとしては

  1. 疲れてホテルの部屋へ戻った時に、ひとりでゆっくりくつろぐことができる。

  2. バス移動のときだいたい二席をひとり利用で休める。

  3. 知らない人と仲良くなる。その場限りの付き合いなのでわりと気楽。

  4. 友人とけんかしないですむ(ひとりなので)。

  5. 重い荷物を持たなくてよい。基本バスの中に置きっぱなし。

  6. トイレの心配がない(観光地でトイレの場所を案内してくれる)

  7. 食事の心配がない。

  8. スケジュールがタイトでも移動のバスの中で休める。

  9. わりと安全に安心して過ごせる。

一度飛び込んでみれば度胸がつく。
私もまだ海外一人旅(正確には海外おパッケージツアーひとり参加)は2回目であるが、かなり慣れた気がする。
すでに次はどこに行こうかな〜と思いを巡らせているのである。

蛇足であるが、経済的に許すのであれば、今後友人と行く旅行でさえもホテルの部屋は別々にしたいと思ってしまうのである。


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