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自分が望まない念系統だったとき、どうやって折り合いをつければよいですか?

peingで、流星街のフランクリンさんから、下記のような質問をもらいました。


あなたが望む能力が何かによりますが…まずは状況を俯瞰してみましょう。


どんな変化形になりたかったのか?

ハンター協会の水見式によれば、変化形と放出系は、強化系を挟んで向き合っています。

Hunter x Hunter 7巻(冨樫義博)、より抜粋


確かに、放出系の能力者は、変化形として不利ですが…いきなり、「弱い変化系」 or 「夢をあきらめて放出系」の2択にするのは、ちょっと早計。

なぜなら「能力が変化系」というのは、あくまで問題解決の手段レイヤーの話にすぎないからです。まずは、「何をしたいのか?」というゴールのレイヤーから考えてみましょう。

あなたの望む能力特性が、強化系や操作系で代替可能であれば、チャンスはあります。


電気系の念能力者になりたかったら

フランクリンさんが「変化形チートの代表であるキルアくんみたいになりたい!」と思うケースを考えてみましょう。

キルアくんは電撃能力者。オーラを電気に変える、正統派の変化系ですね。主な能力は、「電撃を発射する」と、「自分の神経回路に干渉して超絶反応で動く」の2点です。

放出系の能力で、このような電撃能力を再現できるでしょうか? 一見無理な願望も、実はちょっとした工夫と小道具で解決するかもしれません。


小道具を使おう!

たとえばバッテリーを使ってみましょう。そう、あなたが自分で発電する必要は、まったくないのです! キルアくんは頑張って、念に電気がチャージできるよう変質修行をしました。でも、電気が欲しければ、すなおにバッテリーを使うほうが簡単です。オーラを電気にするよりも、オーラで電気を操作するほうが、鎖を具現化するよりも、普通の鎖を強化して殴るほうがパワフルなのです。

変化ができなきゃ、バッテリーを使えばいいじゃない


そして、あなたの本領である放出系とあわせて、隣接スキルする強化・操作をフルに活用しましょう。

あなたがすべきことは…

・「強化」でバッテリーの出力をアップ!
・「強化」でバッテリーの強度をアップ!
・「操作」で電流を自在にコントロール!

これでキルア以上の出力を誇る、強烈な電撃能力者になれます。やったね。


神速をマスターする

つぎにキルア君のチートの必殺技である「神速」を再現してみましょう。

ハンターハンター 27巻(冨樫義博)より

実はこの能力も、電力がオーラ由来である必要性はありません。電源さえあれば操作と強化で、代用できます。バッテリー最高ですね。

むしろ変化系のキルアは、本来は「操作」が苦手です。つまり、操作系と相性がよい「放出系の神速」は、キルアより高性能かもしれませんん。

電気をモチーフにしつつ、あくまで操作系として、電光石火を再現してみましょう。単純な反射操作だけでなく、他人を操ったり(放出)、複雑な条件プログラム(操作)したり、肉体強化と組み合わせたりできるかもしれません。工夫しだいでは、イルミ兄さんみたいな、すごい使い方もできるかもしれませんね!


電撃を発射する

ただし、電撃を放出するには、まだ壁があります。電気を飛ばすには「空気を導電体に変化させる」か「電気状に変化したオーラを操作する」必要があるからです。

あなたは「変化」が苦手なので、この2つのアプローチはとれません。でも心配は無用!これも工夫で解決しましょう。

考えられる、あなたのアプローチは2種類あります。

・対象と自分を導電体でつなぐ
・帯電した物体を発射する

アプローチAは金属ワイヤーなどで、相手と接続するアプローチです。あなたは「強化隣接」なのでワイヤーを強化でき、「操作隣接」なのでワイヤーを操作できます。ワイヤーやムチをメイン武装として、電撃をサブ兵器にするとよいかもしれません。(余談ですが、キルアは似たアプローチをヨーヨーで行い、操作能力の弱さをカバーしています)。

導電ワイヤーを強化して操作すれば、電気以外の応用も!


アプローチBは、テザー・グレネードのような兵器を使うことです。テザー・グレネードは、電源と電極を搭載した弾頭兵器。空飛ぶスタンガンですね。この弾頭を「強化」しましょう。硬くするもよし、弾速を上げるもよし、電気容量を高めるもよしです。

ウボォーギンだって? バズーカ強化しときゃさすがに死ぬだろ?

さらに、あなたは「操作隣接」なので、弾丸を曲げることができます。追跡させるもよし、外れた弾丸を手元に戻すのもよいでしょう。そして、真骨頂である「放出系」のおかげで、発射された弾丸の念能力は維持されるのです!

放出系の特性をフルに活用するという意味でも、電撃系ガンナーというチョイスはよさそうです。変化系のキルアは放出を苦手とします、電撃の射程距離ではこちらに一日の長があることでしょう。


さらに「変化系でない」利点を考える

あなたの最大の強みは、「操作系」に隣接していることです。つまり、フィニッシュパターンが読めない!

あなたの真の戦い方は、「生身で電力に耐え切ってやる!」などと思い上がった強化能力者に、一発KOの操作系能力をブチ込んでやることです。

電撃使いと相対したハンターは、まず相手を「変化形」と想定します。つまり、水見式で正反対となる「操作系」の必殺技は、想定外の一撃になりやすいのです。電撃弾丸とは別に、隠し能力として、操作系ガンギメの必殺弾丸を用意しておきましょう。二択攻撃ができます。


放出系の電撃の弱点

一方で、放出系ならではの、あるいは「変化系」でないことにより生まれる弱点は以下の2点です。

・発電機を携帯しなければならない
・電気そのものを絶で隠せない

発電機を携帯しなければいけないことは、「誓約」に組み込んでしまいましょう。電気そのものを絶で不可視にできない点も、そもそも電気は不可視なので問題はほとんどなさそうです。つまり、デメリットは少なめですね。


まとめ

いかがでしたでしょうか? このように生まれ持った特性は、必ずしもあなたの夢を阻害しませんん。すべては工夫しだいです。

キルアくんの失敗は、「放電のために、念に電力チャージ」という、念能力なしでできることに、多くのメモリーを使ってしまった点です。「電力の生成」などは、変化形で行うのではなく、素直に現物を用意して「変化」&「操作」を行いましょう。

手段のレイヤーではなく、結果のレイヤーに注目すれば、色々なことができるものです。

マチの念糸?ワイヤーを操作と強化して代替できます(不可視にできない分、操作ができます)。

ヒソカのバンジーガム? ゴムやトリモチを強化と操作して代替できます(隠したり不可視にできませんが、そのぶんゴム弾を放出したり曲げたりできます)。ドッキリテクスチャーも、インクを操作すれば代替できるでしょう。

系統をうまくを組み合わせて、楽しいハンターライフを送りましょう。


追記

来週からハンター会長選挙がはじまります。みなさまの一票で、ハンター協会の未来が決まります。棄権せずに、投票をお願いいたします。



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