無駄にGAFAの逆をいくな…というお話
先週、電通さんのスタートアップのアクセラレーションと、W venturesさんの投資先メンタリングをやりました。その両方で話したことの補足。
GAFAの作法に無駄に逆らってはいけないよ。GAFA級の複数企業が同じ施策・設計をしていたら、よほどのファクトがない限りは従うのがオススメ。
GAFAってのは、Google, Apple, Facebook, Amazonのことですね。
ここ数年、スタートアップ支援のお手伝いをすることが増えてます。去年は単発の相談も含めると50社ちかくで、サービス設計やグロースのメンタリングをしました。
で、ちょいちょい思うんですが…
みんなオリジナリティのあるサービス設計をしすぎ!
しかも、必要ないところで!
みなさん、すごい真剣にサービスを作ってるのはわかります。でも、頑張らなくてよいところで、頑張りすぎてる。決済ボタンの位置とか、リンクの色とか、ログインフローとか…
そういう所は、オリジナリティは無くてもOK。
スタートアップがリソースを注力すべきところは、生活やビジネスモデルや業界を再編するところです。そこ以外のパートは、業界標準があれば、すなおに業界標準に寄せるのがオススメです。
というか、GAFAより経営力があり、GAFAよりお金があって、GAFAよりすごいチームだけが、車輪の再発明を積極的にやってよい会社かなぁと。
GAFAはものすごい優秀な人材を存分につかって、研究開発をしています。なのでGAFAの施策はカリカリにチューンされてる。なのでGAFAが共通で行なっている設計や施策は、高確率で数字が保証されてるわけですね。
超天才でもなければ、業界歴数年の人が1人で考えた施策で、勝てる可能性などありません。
GAFAが答えをだしてくれている分野に対して、小さなスタートアップが張り合う必要はないんです。オリジナリティと開発リソースは、自分のビジネスの革新パート、根元パートに全部つっこみましょう。選択と集中です。
車を作るときには、独自規格のネジから作らない!
ルール1. ネットの大半はGAFAが定石を出してる
ルール2. GAFA級がセオリーでやってることは、素直に従う
ルール3. それで上手くいかなかったら、独自の手法を検討する
それがオススメ。
オリジナリティ溢れる設計は、「プロダクトの存在意義に関わる核心部分」だけにし、R&Dリソースを集中させましょう。それ以外の部分は、セオリーにしたがってコストと工数を減らしましょう。
例外は、マーケットサイズが小さすぎてGAFAが最適解とか放棄してる部分。そういうところが自社サービスの核心部分に通じるならば、自力で解を求めてもいいかもしれません。
けど基本は、GAFAのテックブログを読んで、各社が出してるガイドラインを読んで、GAFA全員がやってることはちゃんとやる。独自のCPUとか独自のフレームワークとか、個別画面のハイパーチューニングとか、まずは定石を全部やって、それをあるていどやりきった先の世界かなと。
開発リソースは、自社のコアバリューに突っ込もうね。それ以外は業界スタンダードで大丈夫だよ!
というようなお話をしました。
いただいたサポートは、コロナでオフィスいけてないので、コロナあけにnoteチームにピザおごったり、サービス設計の参考書籍代にします。