noteのサークル機能を検討してる人に、伝えたいこと
先日、ついにnoteの新機能「サークル」がリリースされました。
これによりクリエイターが、月額課金のコミュニティを作って部活動ができるようになります。(無料版はもうちょっと後になります)。
まだPMF(コンセプト検証)段階のサークル機能は、一覧ページもなく、大々的に人を集めるにはまだ向いていません。(しばらくは、ひそやかに育ていく予定)。
そんなnoteサークルですが、「立ち上げから付き合ったるわ」という皆様に、CXOから大事なことをお伝えしたいと思います。
いきなり大儲けのサービスではない
まず、最初に言っておきたいこと。
noteのサークルは、「はじめた瞬間から大量に人がなだれ込み、ウッハウハの大儲け、長年の腰痛も解消し、素敵な彼女もできました」…というような、昔の雑誌の巻末広告のようなものではありません。
そういった魂のアセンション的なやつや宇宙の因果律を、なんかいい感じのパワーでいい感じにしてくれる超宇宙的な機能ではないのです。
noteのサークルもメインの用途を「小規模コミュニティ」のために設計してあります。
そもそも、多くのサロン系のサービスは公言しませんが…99%のユーザーは超大型サロンを作ることはできません。1000人単位のコミュニティを作れるのは、ほぼ大型インフルエンサーだけだったりします。
大半のサークルの小規模コミュニティ
多くのユーザーにとって、サークルはもっと小さなコミュニティを作るために活躍するでしょう。名前のとおり5-15人ぐらい、部活動サイズです。
ワイワイと楽しい部活動サイズのグループで会費を集めたり、お茶代お菓子代を集めたり、あるいは機材の原資にしたり…そういう使い方がほとんどになるでしょう。
(大規模な使い方もアリですが、まだ運営的にも実証実験中。カルチャーを破壊しないためにも、はでに人を流し込む導線なども作っていません)。
大儲けのためにサークルはやらないほうがよい
また、ほとんどのクリエイターにとって、インフルエンサー収入はキャリアの序盤で手をだすものではありません。月額収入よりも、優先すべきことがあります。。
サークルにおいて真に重要なのは、収入ではありません。サークル活動を通じ、まずは自身の人的資本(能力や経験、スキル)と社会資本(コミュニティのなかの関係性)を、健全に育てていくことです。
noteでの活動を通じ、情報を発信し、自身のベーススキルを育て、仲間と交流していけば、自然と収入はあがり、チャンスも多くまわってくるようになるでしょう。
メンバーが3-5人でも、心が折れずに楽しくやれるサークルを考えよう
そのようなわけで通常のnote執筆と同じく、 あなたにとって最も大事なことは「継続」です。メンバーが数人しか集まらなかったときに、続かないタイプのサークルよりも、5人いれば楽しく続けられそうなサークルを考えましょう。
また、全く知らない人がいきなり大量に集まることよりも、すでに知り合っている仲間うち、ファンの人に対する溜まり場、あるいは幹事的な会費徴収・連絡網として使うとよいでしょう。
こんなの作ると楽しいかも
そんなわけで、ざっくり色々と思いついたサークルの例(実行は自己責任でお願いします)。
創作系サークル
「部室に資料を増やしていくサークル」や「みんなで集まってnoteを書くサークル」などはスタンダードでしょう。サークル代はお茶代や、レンタルスペースのコストなどに当てましょう。
飲食店系サークル
飲食店はコミュニティ基盤をすでに持っているので応用がききやすい。「月額1500円で、何回きても1杯目のビールが無料(ただし一品以上頼んでね)」サークルなどがよいのでは?と思います。
金融系サークル
「バイナリオプション投資法」とか、「仕手株攻略」とか…そういうサークルは、いまのところ審査に落ちます。「お互いに励まし合いながら、雨の日も風の日もインデックス投信を積み立てるサークル 100円」とか「お互いに励まし合いながら、収入が口座に入った瞬間に10%を貯蓄口座に転送するサークル 100円」みたいのはどうでしょうか?
アイドル系サークル
普通にファンクラブができると思います。「明日きる服の候補を3つ出すので、多数決で決めるサークル」とか、「サークル費で新しいコスを作るので、キャラを投票で選ぶサークル」とか、ユーザー参加型だと面白いと思います。
NPO系サークル
「月額500円で、みんなのお金をあつめて持続可能性のあるこども食堂をつくるサークル」みたいのは、すでにコミュニティ基盤のあるNPOなら作れるかもしれません。
などなど、面白い使い方をみつけたらばぜひ教えてください!運営も模索中なので、参考にします!
こちらのツイート(とその下のスレッド)も参考になります。
いただいたサポートは、コロナでオフィスいけてないので、コロナあけにnoteチームにピザおごったり、サービス設計の参考書籍代にします。