ネットで色々な記事を読んでると、自分の足元とか現在地がよくわからなくなるので、定期的に現在位置とかをチェックする仕組みが欲しいなぁ…というメモ。
1. チェックしたい思想を定義する
まず自己診断したい思想やムーブメントを定義し、図のセンターにおく。
「リベラル」「新自由主義」「フェミニズム」とか抽象レベルでも、「地球温暖化」「中絶法」のような具体的な思索でもよい。
2. 上下左右の極端な思想を定義する
その分野の思想の、一番極端なバージョンを定義し、図の上下左右に配置する。
超急進 vs 超保守
画面の左右を超急進(既存制度を根本からぶっ壊すレベルで進めたい)と、超保守(既存制度を1mmを変えたくない、可能なら巻き戻したい)。
規範遵守 vs 規範無視
画面の上下を、規範遵守(法律と倫理を完璧にコンプリートしたプロトコルで執行したい)と、規範無視(目的の達成のためなら、私刑、暴力、破壊行為などを辞さない)とする。
3. 言語AIを用いたエッジケースの定義
生成AIの支援を得ながら、各マトリクスの一番極端なケースを言語化する。(人間が作ってもいいけど、生成AIのバイアスリスクよりが本人の思想リスクがでかい)。
4. 各エッジケースで、段階を精緻化
以下、生成された「富の再分配」にたいする超賛成〜超反対までのマトリクス
5. 自分の考えをマッピング
生成AIに過去の記事、言動、あるいは対話を通じて自分の考えを言語化し、上記分類の情報とともに「どこにマッピングされるか?」を問います。
これにより、「自分のポジショニングが、全体においてどここにマッピングされるか?」が可視化されます。
ちなみに、普通に手で自分のスタンスを書くと、みんなええかっこしいになるので、SNSの過去ログを貼り付けるほうが、より正確なスタンスが見えます。
6. 主要プレイヤーのマッピング
該当テーマに対しての、主要メディアやキーパーソンの過去発言、自分のインタビュー、SNSなどの振る舞いを同じように生成AIにわたして、ポジショニングを測定します。
…と、このようにマッピング処理を行うことで、「自分のスタンスは全体のなかでどのようなポジショニングなのか?」や、「それは社会にたいして極端なものなのか」を俯瞰してマッピングできます。
この時のポイントは、生成AIに「思想Aの良し悪しを聞く」とか「自分がヤバいか聞く」としないことです。直接きくと、AIのバイアス等でヤバいことになるので、先に象限マッピングなどを行い、どういう因果でそこにあるか因果として明快にすることです。
なお、こういうものは「あってもやらない」という人もいますが、今回のツールは「アクセル全開で踏み抜く人」を抑止するツールではありません。
自身が知らん間に踏み外すリスクを減らすための、自己チェッカーを目的としています。