noteで売り上げをアップするポイント

noteチームでは、クリエイターさんの売り上げをアップする仕組の議論も行われています。いくつか有望なアイデアは出てきていますが、開発リソースに限りがあります。実証実験や実装には、しばらく時間がかかりそうです。

そんな中、売り上げアップのために、クリエイターさん側でできることを、紹介してみようかと思います。多分、この辺をちゃんとやると、売り上げに影響があるんじゃないかなぁと。

基本的には、以下の3要素を意識して、コンテンツを設計してみると良いんじゃないでしょうか?(ただし、コンテンツが面白いことが前提となります)。

・視認性を高める
・わかりやすくする
・お金を払う前にコンテンツの価値が伝わる

記事に表紙画像をつけよう

表紙画像をつけると、クリック数が増加し、ページビューが増えます。結果、ノートの購入される確率が高くなります。また、副次的にシェアやフォロー、オススメに乗る確率もアップします。


タイトルを最大で20文字前後にしよう

タイトルが20文字以上にすると、Twitterのシェアなどでタイトルが見切れてしまいます。もちろんタイトルが全て見える方が、ページビューや購入確率は高くなります。


ノートの冒頭に、概要や目次を入れよう

無料パートの全くない記事では、読者はその価値を判断できません。「このノートはお金を出す価値があるか」判断するための手がかりを、できる限り増やしましょう。

興味を引くような概要や目次を書くことで、購入確率が高まります。箇条書きなどがオススメです。


長文は章をこまめに分けよう

文章が長いほど離脱率が高まります。一方で短すぎると課金のリピート率が下がります。バランスを取るために、長い文章はこまめに章を分けて、見出しを入れ読みやすくしましょう。改行も多い方が読了率が高まります。


手に入る価値を明確にしよう

この記事に課金すると、読者は何を手に入れることができるのか? 手に入るベネフィットを明確にし、無料パートで明示しましょう。技術的ノウハウなのか、専門家としての分析なのか、他では無料で手に入らない情報などは、特に明示が重要となります。


前半を無料にし、後半にマニアックな有料情報にしよう

前半部分を無料にすることで、有料記事でも読者やフォロワーを集めやすくなります。ただし注意点として、「記事の前半だけでも、十分に楽しめる」ように気をつけてください。そして後半に、ヘビーユーザー向けの有料パートをつけます。

例えば、前半に株価のニュースを書き、後半にニュースの分析を書く…といった具合です。

話の本題直前でお金を請求してしまうと、無料読者のリピート率やフォロー率が下がります。まずは無料でも楽しめるようにしましょう。そうすれば、あなたのコンテンツに価値があることを理解してもらえます。


無料の記事を定期的に出そう

全てのノートが有料記事だと、購入前に記事の内容を評価することができません。フォローやシェアをする人々が少しづつ減ってしまいます。

あなたのノートに価値があることを理解させ、沢山の人を集めるために、定期的に「価値のある無料記事」を出しましょう。

例えば漫画なら、連載は有料にしつつ、サイドストーリーや読み切り、四コマ等を無料にしてみましょう(長期連載の途中パートを無料にしても、誰も読んでくれません)。作品を有料にし、作者の日記を無料にするのも良いでしょう。

コンテンツの種類によりますが、数日〜1週に1本ほど無料記事があるのが、理想です。


読み切りよりは、月額購読を目指そう

読み切りの記事を、確実に購読させるのは至難の技です。単発の記事を売るよりは、月額購入で定期的な収入を得る方がオススメです。(ただし、内容が完全に独立している場合には、記事を分ける方が良いかもしれません)。


値段をちょっと安い端数にしよう

一般的に、1000円の記事と980円の記事では、たった20円で大きく売り上げが変わります。これは人間が桁数の変化で、数字を把握しているためです。お得感を演出したい時には、金額を端数にしてみましょう。


購入者特典を用意しよう

購入した人だけが手に入る「スペシャル」を文章以外にも用意して見ましょう。例えば、有料部分の記事内にPDFやパワポへのリンクを入れてみましょう。Facebookで秘密のグループを作って、そこに招待しても良いかもしれません(念のため、拡散されても困らないものにしておきましょう)


読者にお願いしてみよう

データ的には、読者の人に「サポートをお願いします!」など、おねだりをすることで、サポート率や購読率がアップをするようです。素直にお願いしてみるのも、良いかもしれません。

ただし、内容の伴わない記事でのお願いや、頻繁すぎて「うざったい」と思われては逆効果。常識的な範囲でサポートをお願いしてみましょう。


いかがでしょうか?

現状はまだ、データ的なノウハウと、ヒューリスティック(経験的)なノウハウが混ざっています。厳密な施策の有効性は、これから定量データをどんどんと取っていく予定です。溜まってきたら折を見て公開したいかなぁと思います。

基本的には、「可読性が上がること」「わかりやすくなること」「価値がお金を払う前に伝わること」の3つをバランスよく組み合わせるのがポイントです。

もちろん、クリエイターさんの作風やスタンスによっては、導入できないものもあると思います。そこは気にせずに、作風にマッチでするものから、試してみると良いのではないかな?と思います。


サービスのカイゼンだけでなく、クリエイターさんへのノウハウ的なサポートもしていけたらいいなぁと思います。引き続きnoteをよろしくお願いいたします。



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深津 貴之 (fladdict)
いただいたサポートは、コロナでオフィスいけてないので、コロナあけにnoteチームにピザおごったり、サービス設計の参考書籍代にします。